理科生き物・植物生物生物の分類・進化

高校生物で学ぶ植物の生活環とは?生活史についても現役理系学生がわかりやすく解説

配偶体と胞子体の移り変わり

配偶体と胞子体の移り変わり

image by Study-Z編集部

コケ植物、シダ植物、種子植物の3つの生活環について解説しましたが、それぞれの配偶体と胞子体の関係について上記の図式に簡単にまとめます。

コケ植物の場合、配偶体が植物体の本体のようでしたね。そして胞子体は配偶体がないと生存できないくらい、配偶体に依存していました。上記の図式の左のようなイメージです。

そしてシダ植物は、配偶体である前葉体と胞子体が、それぞれ独立して存在していましたね。イメージとしては上記の図式の真ん中のようになります。

最後に種子植物の場合、胞子体が配偶体よりも巨大になり、コケ植物とは反対に胞子体が配偶体に依存している形になるのです。上記の図式の右のようなイメージになります。

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このような配偶子と胞子体の移り変わりによって種子植物はコケ植物と比べると乾燥に強く、水がなくても繁殖できる仕組みになったぞ。例えば、コケ植物は水を利用して受精するが、種子植物は花粉があることで、水がなくても風に飛ばされたり、動物にくっついたりして受粉・受精することができるのだ。さらに、受精卵は固い種子によって包まれることになる。これによって、乾燥から守ることができるのだ。

多様な生活環は進化の結果!

植物界の中だけでも、これだけ多様な生活環が存在します。これほど多種多様な生活環は進化した証拠でもあるのです。コケ植物は水がないと繁殖できないような生活環であったのに対し、種子植物は水がなく乾燥する場所でも繁殖できる生活環であり、シダ植物はこれら両者の中間的な生活環でしたね。生活環は複雑でなかなか理解できないという方は、まずは植物の生活環の特徴を頭に入れるところから始めてみてくださいね。

イラスト引用元:いらすとや

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