
1. 僕はよくミスを犯すから、あまりヒントとなるキーワードを言わないように口を慎んでいたら、もっとしゃべれと逆に怒られたよ。
2. お前ら授業中にうるさすぎるぞ。受験も近いのだから少し口を慎んで集中しろ。
3. あまりにも上司に質問したり話しかけたりしていたから、ちょっと口を慎んでと言われたの。
どの例文においても「発言しないようにしている」又は「発言し過ぎている」際に「口を慎む」が使用されていることがわかりますね。
1. 「口を結ぶ」
今回最初にご紹介する類義語が「口を結ぶ」(くちをむすぶ)です。口語でもよく用いられる言葉ですが、念のため国語辞書で意味を確認しておきましょう。
口をかたく閉じる。また、だまる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「口を結ぶ」
このように「口を結ぶ」は「何も言わない」という意味で「口を慎む」と近い意味を有しています。ただし比較すると、「口を慎む」は「余計なこと」を言わない、つまりそれ以外のことは言うということですから、「口を結ぶ」の方がより強く発言しないという意思が込められていることがわかりますね。
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