
1. このような大役に任命していただいて身に過ぎる思いです。大変光栄ですし、感謝の気持ちを忘れず頑張ります。
2. お前があの役割を担うなんて、成長したものだな。身に過ぎると思っているだろうが、謙遜して頑張れよ。
3. 私にこの任務なんて、あまりにも重大で身に過ぎます。実力不足ですし、辞退させていただきます。
例文の1と2は「自らの立場に対して良すぎる」という意味で、例文の3は「自らに対して責任が重すぎる」という意味で使われていることがわかりますね。どの例文も「身に余る」と置きかけても意味は通じますから、使いやすい方を使うと良いでしょう。
1. 「かたじけない」
今回最初にご紹介する類義語が「かたじけない」です。口語でもよく用いる言葉ですが、念のため意味を確認しておきましょう。
1. もったいない。恐れ多い。
2. 身に受けた恩恵などに対して、感謝の念でいっぱいであるさま。身にすぎて、ありがたい。
3. 恥ずかしい。面目ない。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「かたじけない」
「身に過ぎる」の類義語としては2の意味ですね。同じような意味を有していますが、「かたじけない」は「地位よりも良すぎる」というニュアンスは「身に過ぎる」と比べるとやや薄い言葉と言えるでしょう。
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