
酸素の借金状態である「酸素負債」ってなに?心拍はどうなる?乳酸との関係は?メカニズムは?現役の研究者がわかりやすく解説!
乳酸は運動時のエネルギー源になる

image by Study-Z編集部
乳酸は疲労の原因はなく、むしろエネルギー源であるとの考えが最近の主流です。
無酸素系のエネルギー産生の過程で作られた乳酸は一度、血液中に放出されますが、その後、乳酸輸送担体を介して再度、細胞内に取り込まれます。取り込まれた乳酸は乳酸脱水素酵素 B (LDH B)の働きによってピルビン酸になり、ピルビン酸は有酸素系のエネルギー産生の機構に入り、クエン酸回路・電子伝達系でエネルギーに変換されるのです。
アスリートは乳酸を処理する能力が高く、効率よくエネルギーを産生できると言われています。
酸素負債を減らせる体を作り、運動の効率を上げよう!
酸素負債は酸素の借金です。トレーニングによって酸素を借金しないですむ体を作って、運動の効率を上げましょう!
イラスト使用元:いらすとや