端的に言えば口車に乗せるの意味は「巧み話術で人を騙す」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「口車に乗せる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「口車に乗せる」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「口車に乗せる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「口車に乗せる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「口車に乗せる」の意味は?
「口車に乗せる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.言葉巧みに人をだます。「まんまと—・せられる」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「口車に乗せる」
「口車に乗せる」は言葉巧みに人を騙すという意味をもった慣用句です。巧みな話術で相手を信頼させ、人を騙す。「口車に乗せる」はこうした様子を表現して使われている言葉となっています。騙す側の場合は「口車に乗せる」、騙される側の場合は「口車に乗せられる」といった形で使用されている点も覚えておきましょう。
「口車に乗せる」は書籍・新聞等を中心として、現在も時折使われている表現です。日常的には使われておらず、古風な表現となっている点に注意しましょう。「口車に乗せる」の意味・用法をこの機会にしっかりと覚え、自身の語彙力を高めていきましょう。
「口車に乗せる」の語源は?
次に「口車に乗せる」の語源を確認しておきましょう。口車に乗せるの「口車」はうまく言い回すことを車に例えた表現であり、「口車に乗せる」は、そうした口車に乗せることを表現して生まれています。巧みな話術で相手を自分の都合の良いように誘導し、騙す。「口車に乗せる」はこうした意味の言葉です。
「口車に乗せる」は1834年の人情本・恩愛二葉草にも「実兵衛が、口車(クチグルマ)に乗(ノ)せられて」として登場しています。このことから「口車に乗せる」が古くから使われている表現であることがわかりますね。「口車に乗せる」は現在も巧みな話術で人を騙す様子を指して、書籍・新聞等を中心に使われています。
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