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入道雲のでき方のメカニズムとは?夏にできる理由や雲の種類についてを理系大学生がわかりやすく解説!

雲の種類

雲といえばどんな形を思い浮かべますか?魚のうろこのような形の雲、羊のように見える雲などたくさんの雲の形を今まで見た経験があるのではないでしょうか?

入道雲のでき方について詳しく説明する前に、まずは雲の種類を知っておきましょう。私たちがよく目にする3種類の雲をご紹介します。

・巻積雲(ケンセキウン):うろこ雲とも言われ、小さな雲片がうろこのように集まっている雲。
・乱層雲(ランソウウン):雨雲と呼ばれるもので、日差しをさえぎる灰色の雲。怖い雰囲気と感じる。
・積雲(セキウン):綿雲とも呼ばれ、一つ一つの雲が比較的大きく、さまざまな形をしてまばらに空に浮かぶ雲。

入道雲の発生条件

入道雲の発生条件は暖かい空気があり、大気が不安定であること。

「暖かい空気がある」とは、地中や海の水を空気中に含みやすくなっている状態ということです。そして、「大気が不安定」とは上空に寒気(カンキ)があり、地上に暖気(ダンキ)があり上空と地上の気温差が大きいことを意味します。

上昇気流とは?

大気が不安定な状態の時、上昇気流が起こります。この上昇気流が強い時、入道雲のように縦に長く巨大な雲の形になりますよ。

下図で上昇気流が発生する仕組みと入道雲の発生について詳しく説明します。

image by Study-Z編集部

大気が不安定な時、上昇気流のパワーが大きくなり、縦に長く巨大な雲が発達します。大気が不安定でない場合は、上昇気流のパワーが弱く、入道雲ほど大きく成長せしません。

入道雲の利用方法2選

image by iStockphoto

入道雲は夏の風物詩というだけでなく利用方法も数多く研究されています。

今回は私たちの生活に役立てられている入道雲の利用方法を2つご紹介していきますね。ニュースで見た情報も実は入道雲を利用したものだったりする興味深い利用方法を厳選しました。

1.飛行機の安全を守る

1つ目の入道雲の利用方法は上空の旅での私たちの安全を守るための指標

入道雲は正式名称を積乱雲と言い、入道雲の中は大気が不安定で大荒れ。飛行機が入道雲の中に入るのは大変危険です。そのため、パイロットは入道雲を見つけると迂回したり、シートベルトサインを出したりして安全確保をします。

美しさに誘惑されても、絶対に近付くな。

 

引用サイト:日本航空機内誌・JALカード会員誌「Agora」連載 「コックピット日記」2003年7月号

2.ゲリラ豪雨発生の予測

ゲリラ豪雨は現在「局所集中豪雨」と呼ばれていますが、その発生場所の予測に入道雲が利用されていますよ。

入道雲は水(液体)でできていると既にご紹介しましたが、この粒が大きくなりレーダーに探知されるとゲリラ豪雨が降る可能性が高まったと予測が立てられます。

入道雲|きれいなものには毒があるが利用もできる

夏の風物詩となる青い空に入道雲。毎日上空で綺麗な景色を見ているパイロットでさえ、「美しい」とおもう雲ですが、ゲリラ豪雨の原因になったり、航空機事故の原因になる怖い雲です。

ニュースなどで気象情報をチェックすることも大切ですが、科学も100%地球の未来を予測できるわけではありません。自分で必要な知識を身につけ、自分の身は自分で守ることも大切です。今回の記事であなたはもう、入道雲の危険さを理解したと思います。今夏はぜひその知識を日常的に活用してみてはいかがでしょうか。

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