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再生繊維とは一体何?種類や特徴、利用例などを現役研究員が5分でわかりやすく解説!

レーヨンのメリット、デメリットとは?

レーヨンの特徴は絹に似ています。肌触りが良く、光沢感があり、吸湿性に優れている。また、染料との相性が良い。この相性とは繊維を直接染める際に、染めやすい特徴がある。様々な色の服が売られているので意外かもしれないが、繊維と染料の相性は製品を製造する際の問題になりがちです。日々研究している事でもあります。

レーヨンの弱点は水に濡れると縮み、強度が大幅に落ちる点。また、耐摩耗性も低い。そのため、洗濯が難しく、シワが残りやすい等もデメリットです。

レーヨンの作り方は?

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レーヨンの原料は天然パルプです。木の細胞壁の主成分はセルロース。このセルロースを苛性ソーダでアルカリセルロースに変換します。次にアルカリセルロースを二硫化炭素で処理する事で、ビスコースと呼ばれる中間体が溶解。このビスコース溶液を細い孔が多数あるパスタマシンのようなものから、酸性溶液中に押し出すと繊維を形成しながらセルロースが再生されていく

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レーヨンは人工絹糸とかつては呼ばれていた。その名の通り、特徴は絹に似ている。肌触りの良さや光沢感やツヤがある点は優れた性質を持つ。絹とは違い木材から大量生産でき、優れた性能を持っている化学繊維だ。しかし、水に濡れた場合は強度が落ちる等の弱点も良い点と同様に覚えておこう。

次の章ではキュプラについて解説していくぞ。

キュプラについて解説!

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キュプラは銅アンモニアレーヨンとも呼ばれる再生繊維の一つ。レーヨンと比較すると耐久性や耐摩耗性が向上している。また、レーヨンと同様に肌触りの良さや光沢感やツヤを持つ。用途はスーツの裏地に使用される事が多いので、スーツの素材を確認してみてはいかがでしょうか。

この章ではキュプラの良い点、悪い点や作り方を解説します。

キュプラのメリット、デメリットとは?

キュプラのメリットはレーヨン同様に肌触りの良さ等があります。その他、キュプラの特徴として吸放湿性があり、吸湿すると外へ湿気を逃すため、蒸れません。また、静電気も逃すため、裏地に最適な素材です。繊維断面を観察すると、断面が丸い事が確認できます。この丸さが肌触りの滑りの良さを生み出しているのでしょう。

デメリットは濡れた時の脆さです。レーヨンから多少改善されたとは言え、まだ強度は低いと言えます。

キュプラの作り方は?

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キュプラの作り方はレーヨンとほぼ同じです。溶かして酸性溶液に押し出します。レーヨンと違う点は原料と溶かし方です。キュプラの原料はコットンリンターと呼ばれる綿花の種子の周りの短い繊維を使用します。これを銅アンモニア溶液に溶かし、酸性溶液で繊維を再生。押し出す時は繊維断面が丸くなるようにしているため、肌触りが良くなります。

\次のページで「ポリノジックについて解説!」を解説!/

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