理科生物生物の分類・進化

後生動物って何だ?後生動物の特徴、含まれる生物群および他の分類体系との比較について生オリメダリストがわかりやすく解説

刺胞動物+有櫛動物

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ここから先は発生段階で胚葉を形成する「真正後生動物」というグループです。真正後生動物のうち2層の胚葉(外胚葉と内胚葉)を形成するグループには「刺胞(しほう)動物」「有櫛(ゆうしつ)動物」があり、この特徴を「二胚葉性」と呼びます。

刺胞動物は獲物を仕留めるための毒針が入った袋、「刺胞」を持つグループで、多くのクラゲやイソギンチャクが属していますね。一方で有櫛動物は毒針を保持しておらず、代わりに粘液が入った「膠胞(こうほう)」で小さな生物をからめとって食べます。こちらのグループはクシクラゲという生物が代表です。

前口生物

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続いて外胚葉と内胚葉に加え、3層目の胚葉「中胚葉」も形成する動物に移ります(三胚葉性)。このグループはざっくりと「前口生物」そして「後口生物」に分けることができます。

前口生物とは消化管の発生時、肛門より口を先に形成する動物の事。先に口が来るので前口動物、ということですね。かなりの種類の動物がこのグループに含まれており、プラナリアが属する「扁形(へんけい)動物」、ミミズなどが含まれる「環形(かんけい)動物」、貝やイカ、タコ類を含む「軟体(なんたい)動物」などなど多種多様です。

後口生物

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最後に後口生物。こちらは肛門を形成した後に口が生成される動物の総称で、前口生物よりは比較的小さな生物群です。

ヒトデやウニ、ナマコに代表される「棘皮(きょくひ)動物」、そして脊索という器官を形成する「脊索(せきさく)動物」の2グループが含まれています。人間は脊索動物の一種ですのでこのグループに含まれますね。

後生動物は他の分類法ではどこに位置する?

最後に、他の分類法で後生生物の位置づけを見ていきます。

二界説では動物界の一部、五界説では動物界とほぼ同じ

まず生物を「動物界」と「植物界」だけに分ける二界説では、後生生物は動物界の一部となります。これは二界説の動物界に単細胞生物も含まれるためです。

そしてホイッタカーの五界説では、原生生物を動物界とは別の界に分類しているので後生生物と動物界の位置づけはほぼ同じとなります。

3ドメイン説では真核生物の一部、オピストコンタに属する

現在主流の生物分類法、3ドメイン説では「オピストコンタ(後方鞭毛生物)」の一部に含まれていますね。このグループは精子の後ろの部分に鞭毛がついているのが共通する特徴で、動物類の他に菌類や一部の原生生物も含まれます。

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