
泡を長持ちさせるためには?

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泡が長持ちするとそれだけ味や風味が長持ちします。それでは長持ちさせるにはどのようにしたら良いでしょうか。答えは注ぎ方を変える事です。ビールメーカーが推奨している方法は3度に分けて注ぎ、1度目は泡が立つように高い位置から注ぐようにしましょう。グラスは冷凍庫で冷やす事でより効果があります。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
そもそもサイダーやコーラの炭酸ガスと異なり、泡が消えない理由はホップに含まれる樹脂が泡を長持ちさせているからです。

ビールの炭酸の役割は酸化防止と味わいを良くするためだ。ビールの泡が消えない理由はタンパク質や樹脂成分が気泡につく事で壊れにくいため。泡が長持ちすると風味が劣化しにくく、炭酸が喉越しをよくなる。日本人は特にキレのあるビールが好きなため、覚えておくと話のネタに使えるだろう。
次の章ではビール業界の脱炭素社会について解説していくぞ。
ビール業界も脱炭素社会

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炭酸ガス、つまり二酸化炭素は地球温暖化に及ぼす影響が最も大きな温室効果ガスです。二酸化炭素排出量の大部分は石炭、石油の消費やセメントの生産が占めています。
それと比較すると少量ですが、ビールを含む炭酸飲料の製造は二酸化炭素の排出がつきものです。そこで、ビール業界も二酸化炭素排出削減のための取り組みをしています。この章では炭酸ガスの影響や対策について学んでいきましょう。
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ビールに含まれる温室効果ガスとは?

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ビールの温室効果ガスとは二酸化炭素の事です。温室効果ガスとは地表で反射した赤外線を熱として吸収し、地表に放出するガスの総称。このガスがないと地球の平均気温がマイナス19℃になると言われています。温暖化は温室効果ガスが多すぎる事で、温室効果により平均気温が上がっていく仕組みです。
二酸化炭素やフロンを減らそうと努力しているのは、量を増やしすぎないようにするためとなります。
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炭酸ガスの環境への影響とは?

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ビール業界はどのくらい炭酸ガスを排出しているでしょうか。これはピーク時の1997年で約125万トン排出しています。日本の二酸化炭素排出量はこの当時10億トンありますので、割合から見ると微々たるものです。ビールの排出量を制限することで環境への負担が直接改善されることはないでしょう。
しかし、排出されていることは事実で、2050年に二酸化炭素実質排出量ゼロを目指しているため、対策は必要です。
二酸化炭素排出量削減への取り組みとは?

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ビール業界はピーク時から徐々に二酸化炭素排出量の削減を行なっています。それは製造工程での省エネルギー化や包装容器のリサイクル、そして製品の充填ガスの変更等です。また製造工程で排出された水からバイオメタンガスを利用した発電などの実証実験が行われています。