
ライター/yua
理工学部化学科を卒業している理系女子。有機化学が好き。だが理系には見えず、だいたいの人にびっくりされるらしい。塾講師の経験もあり、化学が苦手な人にもわかりやすく解説できるように努力している。
炭酸水について知ろう!

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しゅわしゅわとした爽快感がくせになる「炭酸水」。暑いとき、もやもやしているとき、眠気覚ましにも飲みたくなる人は多いはず!現在は飲料としてだけでなく、美容や健康の分野でも注目されています。そんな炭酸水はどうやって作られて、実際どんな効果があるのかなど詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか?
今回は炭酸水の作り方から、なぜ美容や健康に効果的なのかまで詳しく見ていきましょう。
炭酸水ってそもそも何?
炭酸水とは、炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだ水のことで、ソーダ水とも呼びます。わたしたちが日頃から飲んでいる味がついた炭酸水は、甘味料などを加えた炭酸飲料です。最近では微炭酸や強炭酸など、炭酸濃度が違う炭酸水も増えてきましたね。この濃度は、水に溶けている炭酸ガスが多いほど高くなります。
天然の炭酸水は最初から炭酸ガスを含んで自然に湧き出ていて、日本ではあまり見られません。一方人工の炭酸水は、加圧した水に炭酸ガスを溶け込ますことで作られます。人は天然を好む傾向がありますが、炭酸水の場合は人工の方が炭酸濃度が一定なので、利用用途によっては人工の方が扱いやすいのではないでしょうか?
炭酸水の作り方

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炭酸水は自分で簡単に作れるので、理科の自由研究などのテーマにもぴったりです。材料は、重曹(炭酸水素ナトリウム)、クエン酸、水だけ。今回は500mL入りペットボトルを使用したときの分量で見ていきましょう。
まず、炭酸飲料が入っていた空の500mLペットボトルに冷水200mLを入れておきます。次に、ビニール袋に重曹とクエン酸を15gずつ入れるのですが、このときビニール袋内の空気をできるだけ抜いておきましょう。このビニール袋に水を100mL入れると、重曹とクエン酸が溶け、勢いよく泡が出て二酸化炭素が発生します。
ここにストローをさしてビニール袋の口をしっかりふさぎましょう。ストローの先を最初に用意したペットボトルに差し込み、ビニール袋内で発生した二酸化炭素を1分程かけて送りこみ、フタを閉めて振ります。ペットボトルがへこむと、二酸化炭素が水に溶けた合図なので、これで炭酸水の完成です。
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