理科環境と生物の反応生き物・植物生物

雌性先熟とは?自分の遺伝子をより多く残すために生物がとる戦略について農学部卒ライターが徹底わかりやすく解説!

性転換の3タイプ

性転換は、以下の3つのタイプがあります。

・雌性先熟

・雄性先熟

・双方向性転換

雌性先熟

雌性先熟とはメスからオスに性転換をすることです。雌性先熟は、一夫多妻の(ハーレムを作る)魚で多く見られます。クエを例に図を見ながら理解していきましょう。

クエ

クエ

image by Study-Z編集部

雌性先熟のオスは自分の子供の世話をせず、より多くのメスと繁殖をすることで、自分の子孫をより多く残そうと考えています。そのため、繁殖相手や食料を獲得するためになわばり争いをするのです。なわばり争いでは、当然体の大きな個体の方が有利ですよね?よって体が小さいときはメスとして体の大きいオスと繁殖を行うことで、なわばり争いで負けるのを回避、かつ確実に自分の遺伝子が入った受精卵を作ります。その後、成長して体調60cmを超えるころになるとオスへと性転換をするのです。

もし、性転換をせず体が小さいときにオスでいたとしたら、体の大きいオスに負けてメスと繁殖をすることができません。その後、成長して体が大きくなるとなわばり争いで負けず、メスと繁殖することができるようになります。

どのメスも1回の繁殖で卵を5個作ることができ、かつ自分がメスの時とオスの時それぞれで1回ずつ繁殖を行うとしましょう。そうすると、性転換をした場合(図の左側の場合)は自分の遺伝子が入った受精卵を計10個作ることができます。逆に、性転換をしない場合(図の右側の場合)は自分の遺伝子が入った受精卵を計5個しか作ることができません。このように、オスの体の大きさが繁殖に影響する場合は、雌性先熟は有効になります。

雄性先熟

雄性先熟とはオスからメスに性転換をすることです。雄性先熟は、一夫一妻の魚で多く見られます。カクレクマノミを例に図を見ながら理解していきましょう。

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