今回は「甘唐辛子 ししとう」の違いについて解説していきます。辛い物好きの方にとっては摂取する方も多い唐辛子。実は唐辛子の中には辛みを持たない甘味種の唐辛子も存在し、今回紹介する甘唐辛子とししとうは甘味種の唐辛子に部類されるんです。この記事ではそんな甘唐辛子とししとうの違いに加え、甘唐辛子の栄養価やおすすめのレシピを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

甘唐辛子は唐辛子の一種!唐辛子の種類は豊富

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辛いもの好きな方にとっては、好んで食べる機会が多い唐辛子。そんな唐辛子は中南米が原産とされるナス科トウガラシ属の草木になる実の総称で、実は多くの種類が存在します。以下より詳しくみていきましょう。

唐辛子は大きく辛味種と甘味種に分類される

まず唐辛子は大きく辛味種と甘味種に分類されます。聞き馴染みの多い「ハバネロ」や料理でもよく多用される「鷹の爪」は辛味種の唐辛子です。一方で甘味種の唐辛子は、その名の通り辛味のない唐辛子のことで、「ししとう」や「伏見とうがらし」などが代表例として挙げられます。

辛味種の代表例:鷹の爪、ハバネロ、ハラペーニョ

辛味種の代表例といえば、「鷹の爪」「ハバネロ」「ハラペーニョ」が挙げられます。中でも、鷹の爪は日本での流通が多い唐辛子としても有名で、料理などでもよく用いられる唐辛子です。またハバネロは、近年までは世界一辛い唐辛子としてギネスに記録されていた品種でもあります。その他代表例は以下のとおりです。

その他辛味種の代表例

・青唐辛子
・激辛なんばん
・キャロライナ・リーパー
・プリッキーヌ etc…

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甘味種の代表例:ピーマン、パプリカ

甘味種の代表例といえば「ピーマン」「パプリカ」。違う品種の食べ物として認識していた方も多いと思いますが、実は同じ品種。というのも、ピーマンは英語で「green pepper」または「sweet pepper」と一般的に呼ばれ、pepperは唐辛子を意味します。なので、ピーマンやパプリカは甘味種に部類される唐辛子なのです。

ししとうは甘唐辛子に部類される唐辛子!

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では本題であるししとうと甘唐辛子の違いについてですが、結論を言ってしまえばししとうは甘唐辛子に部類される唐辛子です。つまり、甘唐辛子はししとう含め総称名になります。

ピーマンとししとうは何が違う?

上述してきたようにピーマンは甘味種に部類される唐辛子。同じ甘味種に部類されるししとうとの違いは一体なんなのか。結論を言ってしまえば、両者は植物学的には同種。ただ、その外見は少々異なります。見た目の相違点としては、丸っこい方がピーマン、細長い方がししとうというように判別するそう。この形の違いは、ピーマンが辛みをなくす品種改良によって誕生した野菜だからだそうです。

辛いししとう、辛くないししとうの見分け方はある?

ピーマンはもちろん品種改良によって辛くありませんが、ししとうは稀に辛みのあるものがあります。ではその判別は可能なのか。解説すると、大きく4つの判別方法があります。まず形の整い具合で判別する方法で、形がいびつなほど辛みがあるししとうである可能性が高いです。他には、焼いた際に香りの強いものやししとうの中に入っている種の少ないもの、収穫時期が夏のものが辛いししとうである傾向があります。

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似たような言葉「万願寺とうがらし」「伏見とうがらし」との違いは?

ししとうの中でも似たような言葉として「万願寺とうがらし」や「伏見とうがらし」が有名で、これらはししとうと同じ甘味種に部類される唐辛子です。伏見とうがらしは江戸時代から京都の伏見地区で栽培されてきた京野菜の一つで、万願寺とうがらしはその「伏見とうがらし」とアメリカから入ってきた「カリフォルニア・ワンダー」(ピーマン)が自然交雑して生まれた品種になります。これらはししとうと同種ではあるものの、サイズが大きいのが特徴です。

甘唐辛子の効能・栄養価は?おすすめの使い方・レシピとは?

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ここまで甘唐辛子・ししとうの違いについてみてきましたが、ここからは甘唐辛子の栄養価や使い方、おすすめ調理について紹介していきます。

甘唐辛子の効能・栄養価

ししとうを含む甘唐辛子は、緑黄色野菜の一つでその栄養価は高いです。甘味種でありながらも唐辛子であるため「カプサイシン」と呼ばれる成分を含んでおり、脂肪燃焼効果や血行促進が期待できるのも特徴の一つ。また皮膚の形成や免疫機能の正常に保つために必要な「β-カロテン」やビタミンCなどをはじめとするビタミン類も豊富に含むため、甘唐辛子は栄養価の高い食材と言えます。

甘唐辛子を使ったおすすめレシピ

甘唐辛子は加熱すると甘みが増し、さらに油との相性が良い食べ物としても有名です。そのため、天ぷらや炒め物がおすすめの調理法になります。具体的なレシピで言えば「煮浸し」や豚肉を巻いた「豚肉巻き」、シンプルな「ししとうの天ぷら」などがおすすめです。

ししとうは辛くない!色々な調理でししとうを堪能しよう!

この記事では甘唐辛子とししとうの違いについて解説してきました。おさらいすると、唐辛子は辛味種と甘味種が存在し、中でもししとうは甘味種の唐辛子である甘唐辛子の一種でした。つまり甘唐辛子は甘味種の唐辛子の総称名で、ししとうはその一種になります。上記でもご紹介してきたようにししとうは、油との相性が良いため天ぷらなどの揚げ物や煮浸しなどで使用するのがおすすめ。ぜひこの機会にビールや日本酒のおつまみとしてや、ご家庭の食卓の一品にししとう料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

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雑学食べ物・飲み物

3分でわかる甘唐辛子とししとうの違い!ピーマンや万願寺とうがらしとの違いは?辛いししとうの見分け方や栄養価についても合わせて雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

似たような言葉「万願寺とうがらし」「伏見とうがらし」との違いは?

ししとうの中でも似たような言葉として「万願寺とうがらし」や「伏見とうがらし」が有名で、これらはししとうと同じ甘味種に部類される唐辛子です。伏見とうがらしは江戸時代から京都の伏見地区で栽培されてきた京野菜の一つで、万願寺とうがらしはその「伏見とうがらし」とアメリカから入ってきた「カリフォルニア・ワンダー」(ピーマン)が自然交雑して生まれた品種になります。これらはししとうと同種ではあるものの、サイズが大きいのが特徴です。

甘唐辛子の効能・栄養価は?おすすめの使い方・レシピとは?

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ここまで甘唐辛子・ししとうの違いについてみてきましたが、ここからは甘唐辛子の栄養価や使い方、おすすめ調理について紹介していきます。

甘唐辛子の効能・栄養価

ししとうを含む甘唐辛子は、緑黄色野菜の一つでその栄養価は高いです。甘味種でありながらも唐辛子であるため「カプサイシン」と呼ばれる成分を含んでおり、脂肪燃焼効果や血行促進が期待できるのも特徴の一つ。また皮膚の形成や免疫機能の正常に保つために必要な「β-カロテン」やビタミンCなどをはじめとするビタミン類も豊富に含むため、甘唐辛子は栄養価の高い食材と言えます。

甘唐辛子を使ったおすすめレシピ

甘唐辛子は加熱すると甘みが増し、さらに油との相性が良い食べ物としても有名です。そのため、天ぷらや炒め物がおすすめの調理法になります。具体的なレシピで言えば「煮浸し」や豚肉を巻いた「豚肉巻き」、シンプルな「ししとうの天ぷら」などがおすすめです。

ししとうは辛くない!色々な調理でししとうを堪能しよう!

この記事では甘唐辛子とししとうの違いについて解説してきました。おさらいすると、唐辛子は辛味種と甘味種が存在し、中でもししとうは甘味種の唐辛子である甘唐辛子の一種でした。つまり甘唐辛子は甘味種の唐辛子の総称名で、ししとうはその一種になります。上記でもご紹介してきたようにししとうは、油との相性が良いため天ぷらなどの揚げ物や煮浸しなどで使用するのがおすすめ。ぜひこの機会にビールや日本酒のおつまみとしてや、ご家庭の食卓の一品にししとう料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

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