この記事では美術と芸術の違いについてみていきます。どちらも学校の授業で習う分野で、少し敷居の高いイメージがあるよな。違いはずばり使われる場面のようですが、言葉の意味・種類・使い方などが違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな感性を磨くのに欠かせない美術と芸術の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり美術と芸術の違いは?

image by iStockphoto

美術と芸術は、どのような違いがあるのでしょうか。似た言葉ですが、それぞれをはっきりと説明するのは難しいかもしれません。はじめに、ざっくりと美術と芸術の違いをご紹介します。それぞれの概要が分かりましたら、深く追っていきましょう。

美術:美を表現する芸術

美術は美を表現する芸術で、造形芸術あるいは造形美術と同じ意味を指します。しかし、人間が道具を用いてつくったものを「美術」という枠でくくり、文化的現象の一分野とみなすようになったのは近代からです。さらに、「美術とは何か」という本質的な概念を定めることは難しく、時代・場所・社会現象によって概念は変化する傾向があります。

芸術:本来は技術と同義

芸術は、本来技術と同義になります。唯一違うところをあげると、現状を超えようとする精神や、美的コミュニケーションが伴うところです。また、表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用することで、感覚的な変動が得られます。加えて、芸術は時代や場所によって、形態や機能は変化するものです。

特徴1:言葉の意味は?

image by iStockphoto

美術と芸術の言葉の意味は、どのように違うのでしょうか。先ほどざっくりと違いを解説しましたので、続いては意味を掘り下げていきましょう。意味の違いを知ることで、美術と芸術がいかに近い存在かが分かります。詳しく見ていきましょう。

\次のページで「美術:美の視覚的表現を目指す芸術」を解説!/

美術:美の視覚的表現を目指す芸術

美術の言葉の意味は、美の視覚的表現を目指す芸術です。これを造形芸術または、視覚芸術と呼ぶこともあります。加えて、「美術」という言葉が使われるきっかけは、ウィーン万博博覧会へ参加する際、出品分類を「美術」と採用したことです。

芸術:美を創作・表現する活動

芸術の言葉の意味は、美を創作・表現する活動です。精神の充実体験を追求する、文化活動ともいえます。他にも、利用する媒体や作品の形態によって、分類される表現様式ともいえるでしょう。行動・状態が違っても、「芸術」は幅広い意味を持ちます。

特徴2:種類の違いは?

美術と芸術の種類は、どのような違いがあるのでしょうか。カテゴリーを知ることによって、より美術と芸術について理解が深まるでしょう。この章では、美術と芸術の種類の違いをご紹介します。あなたの行っていた創作活動が、美術か芸術か分かりますよ。

美術:絵画や彫刻など

美術の種類は、絵画・彫刻・版画・陶芸・染織・写真・インスタレーション・映像・パフォーマンスなどを含みます。隣接するものは、イラストレーション・デザインや工芸などの応用美術や、漫画・アニメ・映画などの大衆芸術などです。加えて、欧米では建築が美術の一部、あるいは美術に隣接した分野とされています。

芸術:文学や造形など

芸術の種類は、文学・視覚芸術・グラフィック・デザイン・造形芸術・装飾芸術・舞台芸術・音楽・建築などです。これらの中から、さらに細分化して分野が分かれています。つまり、芸術の種類は空間的か時間的か、あるいはその媒体が何かによって分類されていました。

\次のページで「特徴3:使い方の違いは?」を解説!/

特徴3:使い方の違いは?

美術と芸術の使い方は、どのような違いがあるのでしょうか。この章では、美術と芸術の使い方の違いをご紹介します。どのような物・場所に使われているのか、共通する事柄はあるのかなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。

美術:「近代美術」や「工芸美術」など

美術の使い方は、「近代美術」や「工芸美術」などです。他にも、「美術家」「美術界」「美術館」「美術鑑賞」などもあります。使い分けは分類・人・場所・行動などで、これら全てに共通することは、美術を愛する人が関わっているということです。

芸術:「芸術作品」や「芸術家」など

芸術の使い方は、「芸術作品」や「芸術家」などです。他にも「芸術写真」「芸術品」「芸術大学」などがあります。こちらの使い分けは、物・人・場所などです。美術と比較すると、芸術は使う場面が少ないことが分かります。

美術と芸術の例文は?

image by iStockphoto

美術と芸術は、どのような例文があるのでしょうか。意味や種類、使い方が分かりましたが、実際に使う場面が見つからないかもしれません。この章では、美術と芸術の例文をご紹介します。「美術」と「芸術」という言葉が、より身近に感じられるでしょう。

「美術」と「芸術」はさまざまな場面で使われる

「美術」と「芸術」はさまざまな場面で使われます。例えば美術の場合は、「私は中学生の頃、美術部でした」や「華道を習いはじめて、華道も美術の一つだと知りました」などです。芸術の場合は「私は芸術大学への進学を希望しています」や「幼少期から芸術作品に触れることは重要です」などがあります。

美術と芸術の違いは「使われる場面」

美術と芸術の違いは「使われる場面」ということが分かりました。具体的に美術は、美の視覚的表現を目指す芸術とされていて、絵画や彫刻などあります。芸術の場合は、美を創作・表現する活動とされ、文学や造形などがありました。また、美術や芸術が、身近に使われている言葉は「近代美術」「工芸美術」「芸術作品」「芸術家」などです。

" /> 3分でわかる美術と芸術の違い!言葉の意味や種類・使い方の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説 – ページ 3 – Study-Z
言葉雑学

3分でわかる美術と芸術の違い!言葉の意味や種類・使い方の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

特徴3:使い方の違いは?

美術と芸術の使い方は、どのような違いがあるのでしょうか。この章では、美術と芸術の使い方の違いをご紹介します。どのような物・場所に使われているのか、共通する事柄はあるのかなどが分かりますよ。詳しく見ていきましょう。

美術:「近代美術」や「工芸美術」など

美術の使い方は、「近代美術」や「工芸美術」などです。他にも、「美術家」「美術界」「美術館」「美術鑑賞」などもあります。使い分けは分類・人・場所・行動などで、これら全てに共通することは、美術を愛する人が関わっているということです。

芸術:「芸術作品」や「芸術家」など

芸術の使い方は、「芸術作品」や「芸術家」などです。他にも「芸術写真」「芸術品」「芸術大学」などがあります。こちらの使い分けは、物・人・場所などです。美術と比較すると、芸術は使う場面が少ないことが分かります。

美術と芸術の例文は?

image by iStockphoto

美術と芸術は、どのような例文があるのでしょうか。意味や種類、使い方が分かりましたが、実際に使う場面が見つからないかもしれません。この章では、美術と芸術の例文をご紹介します。「美術」と「芸術」という言葉が、より身近に感じられるでしょう。

「美術」と「芸術」はさまざまな場面で使われる

「美術」と「芸術」はさまざまな場面で使われます。例えば美術の場合は、「私は中学生の頃、美術部でした」や「華道を習いはじめて、華道も美術の一つだと知りました」などです。芸術の場合は「私は芸術大学への進学を希望しています」や「幼少期から芸術作品に触れることは重要です」などがあります。

美術と芸術の違いは「使われる場面」

美術と芸術の違いは「使われる場面」ということが分かりました。具体的に美術は、美の視覚的表現を目指す芸術とされていて、絵画や彫刻などあります。芸術の場合は、美を創作・表現する活動とされ、文学や造形などがありました。また、美術や芸術が、身近に使われている言葉は「近代美術」「工芸美術」「芸術作品」「芸術家」などです。

1 2 3
Share: