
少し特殊な例ですが、ニンヒドリンとプロリンが反応すると、黄色に発色します。ニンヒドリン1分子とプロリン1分子が反応すると黄色に発色する色素分子ができるからです。
ニンヒドリン反応はここで利用されている

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アミノ基が検出できるニンヒドリン反応は鑑識官が行う「指紋の検出」にも利用されているんです。汗には水分や塩分、タンパク質やアミノ酸、脂質が含まれており、手が触れた場所には必ず指紋が残ります。ニンヒドリン反応はアミノ酸やたんぱく質が検出できるため、指紋部分にニンヒドリンをかけて加熱すると、指紋が紫色に浮かび上がってくるんです。
ニンヒドリン反応は感度が鋭敏なので、現場に残っているアミノ酸やたんぱく質が少なくても、確実に反応してくれるんですよ。
実際には、脂質を検出する方法や水分を検出する方法もあり、指紋検出はたくさんの方法を巧みに組み合わせています。ニンヒドリン反応も指紋検出の1つの方法として捜査に使われているんですね。
アミノ酸の検出方法「ニンヒドリン反応」をチェック
今回はアミノ酸とペプチド、タンパク質の違いと検出反応を紹介しました。テストでは、検出方法と検出できるアミノ酸の組み合わせがよく狙われるので、紹介した4つの検出方法で検出できるアミノ酸の組み合わせをしっかりチェックしておいてください!
さらに、検出方法の1つ「ニンヒドリン反応」について詳しく紹介しました。ニンヒドリン反応は複雑な反応なので、詳しい反応を覚えるのは大変だと思います。ただ、実際の研究現場や犯罪捜査でもでもよく使われる反応なので、興味がある方はぜひチェックしてみてください!