装飾品としての価値はある?
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パラジウムの結婚指輪等の宝飾品としても利用が広がっています。その理由は耐腐食、耐酸化性が高く変色しにくい点や、強度があり白金よりも比重が軽いため重さが気にならない点が優れているためです。また、白金よりもアレルギー反応の発生が抑えられ、価格も抑えられるので需要が拡大しています。
自動車の排ガス用触媒とは?
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自動車の排ガス用触媒とは三元触媒を指します。これは排気ガスに含まれている炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を同時に分解できる触媒の事です。1970年代に排気ガスの規制が厳しくなり、より高効率な触媒を使用する必要がありました。そこで使用されている触媒は白金、パラジウム、ロジウムの白金族元素です。
この触媒の効果は劇的で20世紀に問題となった酸性雨がなくなり、環境汚染も大幅に改善することができました。さらに排気ガス規制が厳しくなった現在では、今後もこの浄化作用は活躍するでしょう。
銀歯用の合金とは?
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日本では歯科治療用の銀歯の正体は金銀パラジウムです。合金は金属なので力がかかる部位に使用できるが、金属アレルギーを引き起こすデメリットも持っています。パラジウムは毒性も少なく、アレルギー反応を抑えられるとして材料として優秀です。
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パラジウムの利用分野は車、歯科、宝飾品、半導体や化学業界に限定されます。しかし、半導体や車は身近にあるため、日々の暮らしを支えていると言っても過言ではありません。パラジウムは他の金属にはない特性や反応性があり、なくてはならない元素です。
因みに価格は近年大幅に高くなっています(10年で600%上昇した)。それは金や白金より高くなっているほどです。もし持っていた方は大喜びでしょう。