パラジウムの歴史と産出国について解説!
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パラジウムは重要資源の一つだ。貴金属の合金材料や触媒の需要は多く、電子機器や車に使用されている。特に車業界は白金鉱床の生産量の半分が使用されている程だ。この需要は今後も伸びていくと予想されている。
ではこのパラジウムはどのように発見され、どこで産出されているか学んでいこう。
パラジウムを発見したのは誰?
John Jackson (1778–1831) – the artist – unknown, en: wikipedia, パブリック・ドメイン, リンクによる
パラジウムを発見したのはイギリスの学者であるウィリアム・ウォラストンです。ブラジルの白金鉱石からパラジウムとロジウムを分離することに成功しました。ウィリアム・ウォラストンは白金の精製法を開発し、その資金で科学の研究に専念。パラジウムは前年発見された小惑星パラスに因んで命名されました。
パラジウムの歴史とは?
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パラジウムに限らず白金族元素は発見当初から使用用途が限られており、需要はありませんでした。鉱床を発見しても、需要が少なすぎて操業停止や売却することになる程です。しかし、パラジウムの需要は近年伸び続けています。それは触媒としての能力が高いことが判明し、かつ安価だったため、自動車排気ガス用の触媒として需要が急速に拡大したからです。
パラジウムの産出国はどこ?
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パラジウムは南アフリカとロシアが主な産出国になります。南アフリカとロシアだけで世界の生産量の70%占める程です。しかし、その二か国もパラジウムの産出量は多いとは言えません。それは単純に需要が多すぎるためです。現状、パラジウムの需要はリサイクルしなければ賄えないほど拡大しています。
パラジウムの利用例を解説!
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パラジウムの利用例は多くは排気ガス用触媒という認識で間違いはありません。生産したパラジウムの利用の多くが触媒用途です。しかし、それだけではなく化学反応や歯科用合金、装飾品用の合金として利用されています。それでは、どのように利用されているのか学んでいきましょう。
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