
ライター/みんち
学生時代、獣医学部で動物の知識を学んだ。趣味は動物園巡り。ライターとして、初心者にもわかりやすく、質のある情報を提供できるよう、日々奮闘中。
あくびがでるのはなぜ?

image by iStockphoto
あたたかくなる季節や、お昼ご飯を食べた後など眠いとき、あくびが止まらなくなるときがありますよね。あくびはどうして出てしまうのかご存じでしょうか?
生物学的に、「あくび」は眠気によっておこる生理現象と定義されています。あくびは脳が睡眠状態から覚めるときに出ると考えられているんですよ。
ある実験では、寝起きの人があくびをした時の脳波を測定すると、覚醒を示すβ波が活発になるというデータが観測されたんですよ。起床時にあくびをすると頭がシャキッとするのはこのせいなのかもしれませんね。
あくびは眠いとき以外にも?!

image by Study-Z編集部
あくびは眠いとき以外にも、緊張したときや疲れたとき、寒いときにも出る人がいるそうですよ。寒いときにあくびが出る理由として「口を開けることで頭蓋骨の血行を良くし、体温を上昇させている」という学者もいます。
さらに、空腹なとき、ストレスを感じたときにもあくびが止まらなくなる人がいるそうです。
あくびの正体はわかっていない!
しかし、あくびの効果やその理由について、その詳しいメカニズムは明らかになっていません。ここからはあくびが出る原因についての様々な仮説を紹介していきますね。
脳に酸素を補給する
あくびの理由の一つとして、「たくさん空気を吸い込むことで脳に酸素を補給するため」という説がありました。
しかし実験によると、あくびをして吸い込む空気量は、普段の呼吸で吸い込む空気量とあまり変わらず、血中の酸素濃度の上昇もみられなかったそうです。そのためこの説は否定されています。
\次のページで「脳の温度調節を行う」を解説!/