現代社会

3分で簡単「箱根駅伝」なぜ人気?創設された理由や尽力した人物などを歴史好きライターがわかりやすく解説!

箱根駅伝が抱える課題とは?

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現在は大人気の箱根駅伝ですが、果たして課題というものはあるのでしょうか。

箱根駅伝の全国化

箱根駅伝を主催しているのは、関東学生陸上競技連盟です。これは、箱根駅伝が関東の大学により争われていることを意味します。2010年代以降に優勝している、青山学院大学・駒澤大学・東海大学などは、もちろんすべて関東の大学です。関西など他地区の大学は、どんなに願っても現状のルールでは箱根駅伝に出場できません。

箱根駅伝の人気により、将来有望なランナーが関東の大学に集まるようになりました。そのため、地区によるレベルの差が生じ、選手育成に偏りが出ています。その状況を危惧する有識者から、箱根駅伝を全国化してはどうかという意見が、近年聞かれるようになりました。

箱根駅伝後の燃え尽き症候群

箱根駅伝が人気になったあまり、箱根駅伝にただならぬ情熱を注ぐ選手が増えたのも事実です。しかし、箱根駅伝にこだわりすぎるあまり、大学卒業後に伸び悩む陸上選手が増えています。いわゆる燃え尽き症候群というもので、高校野球の甲子園大会後の選手などにも現れる症状です。

そもそも箱根駅伝は、金栗四三の手により、陸上選手の育成を目的として創設されました。しかし、学生時代に競技のピークを迎えてしまっては、大会本来の趣旨から外れていると言わざるをえません。箱根駅伝は、多くの人に陸上競技の素晴らしさを知ってもらえる絶好の機会ではありますが、もっと選手の将来にも考慮していくべきでしょう。

箱根駅伝には日本のスポーツ普及への願いが込められている

「マラソンの父」金栗四三は、スポーツ振興や陸上選手の育成を願い、箱根駅伝を創設しました。選手やチーム、運営などが努力して大会を盛り上げた結果、現代では箱根駅伝が一大イベントとして定着しています。しかし、箱根駅伝が巨大化したため、選手育成の不均衡や選手の燃え尽き症候群などの問題も起きました。2024年に第100回大会を迎えるのを機に、箱根駅伝を金栗の理念に立ち返って変革すべきではないでしょうか。

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