理科生き物・植物生物

形成層とは?どこにあるの?単子葉類と双子葉類の茎の構造も現役理系学生がわかりやすく解説

2. 単子葉類

2.  単子葉類

image by Study-Z編集部

ススキなどの単子葉類の茎は上記の図のように、双子葉類と違って維管束が環状に並ばずに、散乱しています。これは、維管束の間に柔細胞(有機養分を貯める細胞)が入り込んでいるためです。このように、単子葉類は維管束が綺麗な円形に並んでおらず、形成層もありません。

形成層の役割

形成層の役割は、二次肥大成長です。そもそも肥大成長(二次生長)とはその名の通り、植物を太らせる成長のことを言います。「二次肥大成長」があるならば、「一次肥大成長」もあると予想できそうですね。一次肥大成長は、成長点で先に向かって伸びながら茎も一緒に太くなる成長のことを言います。ここで、一次木部と一次篩部が形成されるのです。植物によっては、ここから更に肥大成長が起こることがあり、これを「二次肥大成長」と言います。

ちなみに、縦に伸長する成長である先端成長(一次生長)は茎頂分裂組織によって起こるのでしたね。

二次肥大成長

二次肥大成長

image by Study-Z編集部

上記の図のように、細胞分裂によって、形成層からどんどん新しい細胞が生まれ、内側には木部が、外側には篩部が形成されていきます。これらを二次木部と二次篩部と言うのです。やがて、木部が蓄積されていくと、一次木部たちはぎゅうぎゅう詰めになり、形が崩れてしまいます。最終的に形成層内部には木部が密集するのです。このように、形成層は植物の茎の直角方向細胞数の増加をもたらし、結果的に植物を肥大させます。

単子葉植物の場合、形成層がないので、二次肥大成長はなく、一次肥大成長しかみられません。一部の単子葉植物の中には、二次肥大成長が存在しないのですが、一次肥大成長の段階で一気に茎が肥大するものもあります。

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