・肝臓:害のあるものを無毒化している
・腎臓:いらないものを仕分けしている
という認識でOKです。
筋肉など体中にあるたんぱく質は、分解したり別の化合物とつなげたりすることで、必要な物質に変わります。例えば、ホルモンや酵素、抗体など。すべてが再利用できればよいのですが、分解する中で毒性のある老廃物も出来上がってしまうのです。たんぱく質からできあがってしまう有毒な代謝物とは、小学校でにおいを嗅がされることもあるでしょう。その正体は、アンモニアです。肝臓でアンモニアを尿素にする経路を尿素回路、別名オルニチン回路といい、解毒処理を行います。
できあがってしまったアンモニアは、肝臓において毒性が極めて低い「尿素」に変えられ、腎臓においてほぼ要らないものとみなされ体外へ排泄されるのです。
<知ってほしい腎臓のコト>
腎臓は「ときめくか?ときめかないか?」で体の中のお片づけをしています!
腎臓に集まる老廃物や栄養素で、分子量の大きいたんぱく質以外は一度すべて捨てられます。その後、必要と思われるものだけを拾い上げる仕組みで、仕分け作業を行っているのです。
その1:尿素×おくすり
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<ハンドクリーム/保湿剤>
医師の処方による保湿剤でも、一般の皆さんが気軽に購入できるハンドクリームでも。尿素配合のぬりぐすりは女性の方々は特になじみ深いのではないでしょうか。効能・効果は10%濃度と20%濃度のもので厳密には異なります。
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