今回はそんなピリ辛料理に欠かせない調味料の違いを、原材料から確認しつつ、料理好きライター田嶋と一緒に解説していきます。
ライター/田嶋あこ
料理好きな食いしん坊ライター。特に辛いものが大好物で、激辛という文字に目がない。日頃の料理経験を活かして違いを分かりやすく解説していく。
コチュジャンと豆板醤のざっくりした違いは?
image by iStockphoto
ピリ辛料理などに使われるコチュジャンや豆板醤。どちらも辛みそと呼ばれる赤いペースト状の調味料です。見た目は似ていますが、いろいろと違いがあります。
一体どんなところが異なるのか気になりますよね。まずはざっくりした違いから解説していきます。
原材料が違う
コチュジャンと豆板醤の違いのなかで、一番大きな違いは原材料です。それぞれどんな食材からできた調味料であるのか、さっそく確認していきましょう。
コチュジャンの主な原材料
・もち米
・粉唐辛子
・大豆の麹粉
・麦芽の粉
・塩
・砂糖または水飴 など
豆板醤の主な原材料
・そら豆
・麹
・唐辛子
・塩 など
それぞれの主な原材料は上記のものとなります。どちらも麹を使用した発酵調味料であることは共通していますね。
コチュジャンはもち米を使っているため、ペーストに粘り気があるのが特徴です。家庭やメーカーによっては、さらに味噌や香辛料を加えてあることも。日本では味噌の一種に分類され、「唐辛子味噌」と呼ぶこともあります。
豆板醤のポイントとなるのはそら豆です。元々そら豆や麹だけで作られたものを豆板醤と呼んでいました。唐辛子入りのものは「豆板辣醬(トウバンラージャン)」という名前で呼ばれ、区別されていたのです。
ただ現在は唐辛子入りの商品も多く、まとめて豆板醤と呼ばれています。
コチュジャンと豆板醤の違いを詳しくチェック!
image by iStockphoto
原材料のほかにもコチュジャンと豆板醤には違いがあります。発祥地・作り方・味の3点から、もっと詳しくそれぞれの違いについてチェックしていきましょう。
\次のページで「コチュジャンと豆板醤の「発祥地」の違い」を解説!/