


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/みんち
学生時代、獣医学部で動物の知識を学んだ。趣味は動物園巡り。ライターとして、初心者にもわかりやすく、質のある情報を提供できるよう、日々奮闘中。
汗の99%は水、1%が塩分

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汗の99%は水からできており、残りの1%の中に塩分や乳酸、尿素などが含まれます。汗は血液に含まれる血漿(けっしょう)という液体成分から作られます。血液のなかにも塩分が含まれ、それらが汗にまじって体外に排出されるため、汗はしょっぱいと感じるんですね。
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しょっぱいと感じる汗もあればしょっぱくない汗もある。どうしてそんな違いがあるのか、ここからは汗が出るメカニズムを詳しくみていこう。
エクリン腺から出る汗
汗は汗腺と呼ばれる分泌腺から出るのは知っていましたか?全身の皮膚には約200万個の汗腺があり、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺は全身の皮膚に分布しており、水分の多い汗を出して体温調節を行うために汗を分泌しているんです。汗は真皮の深いところから分泌され、皮膚表面にくるまでには長い管を通ってこなければなりません。その管を通る際に、汗の中の塩分が再吸収されるのですが、その再吸収機能のはたらきが、汗のしょっぱさに関係しているんです。
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