理科生き物・植物生態系生物

二次遷移とは?特徴や一次遷移との違いについて現役理系学生がわかりやすく解説

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遷移の初期段階に現れる植物を「先駆植物(せんくしょくぶつ)」と呼ばれるぞ。先駆植物の種子は風に飛ばされやすいくらい軽く少ない養分や乾燥に耐えられながら成長できるのだ。具体的には、ススキやメヒシバなどがあるぞ。

一次遷移と二次遷移の違いと共通点

一次遷移と二次遷移について学びましたが、両者には似ている点と異なる点があります。ここでは、一次遷移と二次遷移の共通点と相違点を勉強しましょう。

1 共通点:遷移が裸地から始まる

一次遷移と二次遷移はどちらも植物が地表に全く存在しない裸地から始まります。ただし、1つ頭に入れていただきたいことは、「両者の遷移開始時の地表の見た目は同じであるにも関わらず、土の状態が全く異なる」ということです。詳しいことは後ほど解説しますね。

2 相違点:遷移スピード

一次遷移は、裸地から極相林に至るまで、およそ1000年もかかると言われています。一方で、二次遷移の場合は、破壊の規模にもよりますが、極相に到達するまでおよそ数百年しかかからないのです。このように一次遷移と二次遷移では遷移のスピードが大きく異なります。

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一次遷移のうち、陸上で始まる遷移のことを「乾性遷移」と呼ぶぞ。

湖沼などから始まり、湿原、草原、低木林、陽樹林、陰樹林(極相林)の順に陸上の植生に変化する一次遷移のことを「湿性遷移」と言うのだ。

なぜ二次遷移の遷移スピードが一次遷移より早いの?

二次遷移が一次遷移に比べて遷移スピードが早いのですが、それには、主に3つの理由があります。それぞれについて学習しましょう。

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