この記事では「胸が焼ける」について解説する。

端的に言えば「胸が焼ける」の意味は「胃のあたりが熱い」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んです。一緒に「胸が焼ける」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/Maicodori

建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「胸が焼ける」の意味をわかりやすく伝える。

「胸が焼ける」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「胸が焼ける」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。…などと文章を始めてください。(文章を増やす場合は200字程度まで)

「胸が焼ける」の意味は?

「胸が焼ける」には、次のような意味があります。

胃のあたりが熱く感じられる。胸焼けがする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「胸が焼ける

胃から突き上げてくる、焼けつくような感じや疼痛(とうつう)に似た感覚。嘈囃(そうそう)。むなやけ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「胸焼け

「胸が焼ける」は「むねがやける」と読み、胃のあたりが熱く感じられる際に使用する言葉です。使用する状況の大体が気持ち悪かったり痛かったりする場面でしょう。その原因となるのは病気なこともありますし、飲み過ぎたり油っぽいお肉を食べ過ぎたりしたことが原因となることもありますね。

口語では「胸焼け」の方が使用することが多いかもしれません、意味を合わせて上述しておきました。意味の中にある「疼痛」や「嘈囃」もしっかり読み方を覚えておきましょう。

「胸が焼ける」の語源は?

次に「胸が焼ける」の語源を確認しておきましょう。「胸が焼ける」の語源は明確ではありませんが、2つの言葉がくっついた慣用句ですから、それぞれの意味を確認してみます。

まず「胸」はここでは「胃」ですね。一般的に「胸」は胸部ですが、胃を指す意味も有しています。次に「焼ける」は「食物が胃にたまったりして胸の中が熱く感じる。」の意味です。

そのため「胸が焼ける」を丁寧に言い回すと、「(食べ物がたまったりして)胃の中が熱く感じる。」となることがわかりますね。

「胸が焼ける」の使い方・例文

「胸が焼ける」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「胸が焼ける」の類義語は?違いは?」を解説!/

1. そんなにことわざばっかり検索していないで、食事中は集中して食べなさい。ちゃんと嚙まないと胸が焼ける原因になるわよ。

2. 昨日肉料理の食べ放題に行ったら、案の定今日は胸が焼けて気分が悪いわ。一緒に行った姉妹はピンピンしているのに、年なのかしら。

3. とても嫌なことがあったから一人でケーキもパフェも食べたら胸が焼けた。でも食欲でしか解決できない気持ちだったから、しょうがないんだ。

このように「胸が焼ける」はどの例文においても食事に関連して使用されていることがわかりますね。「食べ過ぎ」や「気分が悪い」という文脈で使われることが多いことも改めて確認できました。なおどの例文でも「胸焼け」と置き換えても意味は問題なく通じます。

「胸が焼ける」の類義語は?違いは?

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それでは次に、「胸が焼ける」の類義語を3つほどピックアップしましたので、見ていきましょう。

1. 「もたれる」

今回最初にご紹介する類義語が「もたれる」です。口語でも良く使用しますが、念のため意味を確認しておきましょう。

1. 人や物に自分のからだの重みをあずける。寄りかかる。

2. 食べた物が消化されないで胃に残り重苦しく感じられる。

3. しつこくつきまとう。甘えて頼る。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「もたれる

「胸が焼ける」の類義語としては2の意味ですね。ほとんど同じ意味を有していることがわかりますが、比較すると「胸が焼ける」は胃が熱いといったニュアンスだったのに対し、「もたれる」はより具体的に消化されずに重苦しいという意味となっています。

なお漢字では「凭れる」や「靠れる」と書きますから、合わせて覚えておきましょう。

\次のページで「2. 「むかつく」」を解説!/

2. 「むかつく」

次にご紹介する類義語が「むかつく」です。こちらも良く使用されますが、念のため意味を確認しておきましょう。

1. 吐きけを催す。むかむかする。

2. 腹が立つ。しゃくにさわる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「むかつく

「胸が焼ける」の類義語としては1の意味です。「むかつく」は「胸が焼ける」と比較すると、胃に限らず何らかの体の不調が原因となり吐き気を覚えた際に使用する言葉と言えます。

3. 「吐き気」

最後にご紹介する類義語が「吐き気」(はきけ)です。こちらも意味を確認しておきます。

胃の中の物を吐きそうになる感じ。非常に不快な気持ちについてもいう。むかつき。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「吐き気

このように「吐き気」は「むかつく」と同じように、何らかの体の不調にて吐きそうになる際に使用する言葉です。ただし上記の意味にもあるように、不快な気持ちを感じた際に比喩として使用することもありますから注意しておきましょう。

「胸が焼ける」の対義語は?

さて、同義語の次は対義語(反対語)を見ていきましょう。

\次のページで「「絶食」」を解説!/

「絶食」

胃に食べ物が残ることが原因となり「胸が焼ける」となりますから、その対義語としては「絶食」(ぜっしょく)が挙げられます。「食べ物を全くとらないこと」という意味ですから、対義関係にあることがわかりますね。その他「節食」や「不食」といった言葉もありますから確認しておくと良いでしょう。

「胸が焼ける」の英訳は?

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最後に、「胸が焼ける」を英訳するとどうなるかを見ていきましょう。

「heartburn」

「胸が焼ける」や「胸焼け」は英語で言い回す場合、「heartburn」が適当です。直訳しても「胸が焼ける」ですから、わかりやすいですね。以下に例文を見てみましょう。

・I recommended the fried chicken on this site to Tomoko-san, and she bought it, but the next day she felt heartburn. I'm sorry about that.

ともこさんにこのサイトに載っていた唐揚げをおすすめしたら、買ってくれたみたいなんだけど、次の日胸が焼けたんだって。申し訳ないな。

・I prepared for the exam by visiting 50 restaurants in two months, using a popular book published by an incorporated association as a reference, but as expected, I couldn't stop the heartburn.

ある社団法人が出している人気の書籍を参考に、50のレストランを2ヵ月で回って検定に備えたんだけど、さすがに胸焼けが止まらなかったよね。

・Kenta-san, who belongs to the association, is someone who can't get enough of normal stimulation, and he ate a very hot curry, so he might be resting today because of heartburn. I couldn't get in touch with him.

協会に属している健太さんは普通の刺激じゃ満足できない人で、激辛カレーを食べていたから、胸が焼けて今日は休んでいるのかもしれない。連絡が取れないものね。

「胸が焼ける」を使いこなそう

この記事では「胸が焼ける」の意味・使い方・類語などを説明しました。簡単に復習しておきましょう。

「胸が焼ける」は胃のあたりが熱く感じられる際に使用する言葉でした。ビジネスシーンでも日常生活でも、食べ過ぎたり飲み過ぎたりして「胸が焼ける」と次の日のパフォーマンスが落ちますから、重要な予定がある際には気軽な食事でも飲食し過ぎないよう注意しておきましょうね。

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国語言葉の意味

【慣用句】「胸が焼ける」の意味や使い方は?例文や類語を元校閲者がわかりやすく解説!

この記事では「胸が焼ける」について解説する。

端的に言えば「胸が焼ける」の意味は「胃のあたりが熱い」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んです。一緒に「胸が焼ける」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/Maicodori

建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「胸が焼ける」の意味をわかりやすく伝える。

「胸が焼ける」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「胸が焼ける」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。…などと文章を始めてください。(文章を増やす場合は200字程度まで)

「胸が焼ける」の意味は?

「胸が焼ける」には、次のような意味があります。

胃のあたりが熱く感じられる。胸焼けがする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「胸が焼ける

胃から突き上げてくる、焼けつくような感じや疼痛(とうつう)に似た感覚。嘈囃(そうそう)。むなやけ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「胸焼け

「胸が焼ける」は「むねがやける」と読み、胃のあたりが熱く感じられる際に使用する言葉です。使用する状況の大体が気持ち悪かったり痛かったりする場面でしょう。その原因となるのは病気なこともありますし、飲み過ぎたり油っぽいお肉を食べ過ぎたりしたことが原因となることもありますね。

口語では「胸焼け」の方が使用することが多いかもしれません、意味を合わせて上述しておきました。意味の中にある「疼痛」や「嘈囃」もしっかり読み方を覚えておきましょう。

「胸が焼ける」の語源は?

次に「胸が焼ける」の語源を確認しておきましょう。「胸が焼ける」の語源は明確ではありませんが、2つの言葉がくっついた慣用句ですから、それぞれの意味を確認してみます。

まず「胸」はここでは「胃」ですね。一般的に「胸」は胸部ですが、胃を指す意味も有しています。次に「焼ける」は「食物が胃にたまったりして胸の中が熱く感じる。」の意味です。

そのため「胸が焼ける」を丁寧に言い回すと、「(食べ物がたまったりして)胃の中が熱く感じる。」となることがわかりますね。

「胸が焼ける」の使い方・例文

「胸が焼ける」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「胸が焼ける」の類義語は?違いは?」を解説!/

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