理科生き物・植物生物

蛇はなぜ脱皮するの?その仕組みや皮膚の構造についても獣医学部卒ライターがわかりやすく解説!

脱皮不全に要注意!

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蛇はきれいに全身を脱皮するといいましたが、まれに抜け殻が細切れになっている場合があります。これは脱皮不全と呼ばれ、湿度不足、栄養不足、加齢によるものなどが原因です。その多くは湿度不足によるものであるため、ペットで飼育している場合は、霧吹きなどを活用して湿度を適切に保つようにしましょう。

脱皮不全を起こすと、ヘビの身体に抜け殻がくっついたままの状態になり、そこから皮膚が壊死してしまうことがあります。そのままの状態でも時間がたつと取れることもありますが、飼育している場合は万が一のために取り除いてあげましょう。

蛇以外に脱皮する生物は?

トカゲも脱皮をする生き物として知られています。しかし、ヘビのようにするりと全身を一気に脱皮するわけではありません。トカゲは皮膚が新しくできたところから、古い皮膚がボロボロと剥がれ落ちるように脱皮します。

冒頭でワニやカメは脱皮しないといいましたが、実際には、古くなった角質層が定期的に剥がれ落ちています。カメは甲羅が、ワニはウロコがぺりっと剥がれ落ちるんですよ。ヘビのようにきれい剥がれ落ちないので脱皮とは言い難いですが、考えてみれば私たち人間の垢も古くなった角質層ですから、すべて同じ原理だったんですね。

脱皮は新しい皮膚に生まれ変わる行為!

ここまで読んでいただきありがとうございました。今回はヘビが脱皮をする理由についてお話してきました。ヘビは古い角質層を脱ぎ捨て、新しい角質層にするために脱皮をするということがわかりましたね。また、ヘビの皮膚はケラチンという成分でできており、その分泌に「休眠期間があるかないかの違い」がヘビのように全身で脱皮できるかどうかの違いに関わってくるということもわかりました。今回の記事を読んで、ヘビの脱皮は「身体が大きくなったから脱ぎ変える」というイメージとは違うということがご理解いただければ幸いです。私たちが垢を落とすように脱皮も行われていると知ると、なんだか脱皮が身近な存在に感じられますね。動物園などでも、展示中のヘビが脱皮の真っ最中だったということもあります。ヘビが苦手だという人もいるかもしれませんが、ヘビの抜け殻が展示されている場所もあるので機会があればぜひ注目してみてくださいね。

画像使用元:いらすとや

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