理科生き物・植物生物

蛇はなぜ脱皮するの?その仕組みや皮膚の構造についても獣医学部卒ライターがわかりやすく解説!

皮膚の主成分はケラチン

まずはヘビの皮膚がどのようなつくりなのかを理解していきましょう。ヘビやトカゲなどの爬虫類の皮膚はすこし硬くてうろこのような質感がありますよね。

これはケラチンという成分でできているから。ケラチンは18種類のアミノ酸から構成される硬質のタンパク質で、うろこや爪、髪の毛の成分です。爬虫類の皮膚はこのケラチンでできているため、外部からの異物や身体の水分の蒸発を防ぎ、乾燥から身を守ることができるのですね。

表皮は死んだ細胞の集まり

動物の皮膚は、外側から順に「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層からなります。その中でもケラチンで構成されているのは一番表面にある「角質層」

これは、基底層が細胞分裂を行うことによって生産した細胞が、皮膚の表面まで押し上げられたものです。表皮ではケラチンが分泌されており、細胞はこれを吸い取ると死んでしまいますそれらが表面に集まってできたものが角質層(ケラチン層)だったのです。

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基底層では常に細胞分裂がくり返されており、新しい細胞が生まれる。それらが新たな皮膚として表面に出てくることで、古い皮膚細胞は落とされ、脱皮するというわけだな。

蛇の脱皮はケラチン分泌が関係している

同じ爬虫類でも、ヘビやトカゲは脱皮をしますが、ワニやカメで脱皮をする話は聞いたことがありませんよね。両者とも爬虫類で、同じ皮膚の構造をしているはずなのに、ヘビのような脱皮をする生物としない生物の間にはどんな違いがあるのでしょうか?

答えはケラチン分泌の休眠期間の有無が関係しています。先ほどヘビの表皮からはケラチンが分泌されているといいましたね。ケラチンが分泌されることで細胞はケラチン層を形成します。こうして皮膚の角質層が作られるわけですが、脱皮をしないワニやカメの場合、ケラチンの分泌は継続的に起きています

image by Study-Z編集部

一方で、ヘビやトカゲの場合、分泌に休眠期間があるのです。休眠期間があると、「ケラチン分泌」→「角質層形成」→「休眠」→「ケラチン分泌」→「角質層形成」→「休眠」→…というサイクルで角質層が形成されています。休眠があることで、古い層と新しい層の間にすき間ができるため、その間の空間からペロンと皮がむける仕組みなんですよ

\次のページで「蛇の脱皮の特徴」を解説!/

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