タンパク質と生物体の機能理科生物雑学

どうして血は赤色なの?ヘモグロビンや青色の血の動物についても獣医学部卒ライターがわかりやすく解説!

赤血球の主成分

赤血球の主成分

image by Study-Z編集部

赤血球とは、中央部分がへこんだ形の円盤状の細胞。血液の主成分であり、全身の細胞に酸素を届ける「運送屋さん」としても知られています。

赤血球には核はなく、ミトコンドリア、リボソーム、小胞体などの細胞小器官もありません。その代わり赤血球の95%がヘモグロビンで構成されている。赤血球=ヘモグロビンと言っても過言ではないですね。ヘモグロビンは人の場合、骨髄の赤血球細胞で作られ、寿命は約120日ほどです。

全身に酸素を運ぶ役割

ヘモグロビンは「ヘム」という部位と、タンパク質の「グロビン」という部位で構成されています。「ヘム」は鉄を含んであり、酸素と結びつく力が強く、このおかげで全身に酸素を運ぶことができるんですよ。ちなみにこの「ヘム」の部分が赤色素をもっているため、血液全体も赤く見えるんです。また、ヘモグロビンは酸素と結びつくことでより鮮やかな赤色になるという特徴もあります。

image by iStockphoto

動脈を流れる血液には酸素が多く含まれているため色は鮮やかな赤です。一方、静脈を流れる血液は酸素が少なく二酸化炭素が多いため、赤黒い色をしています。これは静脈を流れる血液中のヘモグロビンが酸素と結合していないからだったんですね。

血液検査などを受けると「血色素量」という項目があるのですが、それはヘモグロビン量のことを指しているんですよ。鉄分が足りていないと赤血球はヘモグロビンを合成できないため、数がどんどん減ってしまうんです。

ヘモグロビン量が少ないと、十分な酸素を全身に届けることができないため、動悸、息切れ、疲労感などが起きやすくなり鉄欠乏性貧血になりやすくなってしまいます。逆にヘモグロビンの値が高くても多血症や脱水症状の可能性も考えられますよ。健康診断などでもし機会があったら注目してみてくださいね。

 

青い血をもつ動物も存在する?!

image by iStockphoto

ここまでで、私たちの血はヘモグロビンによって赤色をしているということがわかりましたね。しかし地球には、なんと青色の血を持つ動物も存在しているんですよ。

\次のページで「イカやタコなど」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: