この記事ではスペイン語とポルトガル語の違いについてみていきます。どちらもヨーロッパの言語で、舌を巻いて話すイメージがあるよな。違いはずばり文法ようですが、発音によって呼び方が違う・綴りが違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな西洋の言語に欠かせないスペイン語とポルトガル語の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりスペイン語とポルトガル語の違いは?

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スペイン語とポルトガル語は、どのような違いがあるのでしょうか。スペイン語はイメージが沸くかと思いますが、ポルトガル語はいかかでしょう。この章では、はじめにスペイン語とポルトガル語の違いを、ざっくりご紹介します。

スペイン語:インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語

スペイン語はインド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語です。イタリア語とよく似ています。俗ラテン語から発展して形成された、ロマンス諸語の1つです。特徴は、舌を巻いて話します。略して「西語」と呼ばれ、西洋では代表的な言語の1つです。

ポルトガル語:11各国で公用語として使われている

ポルトガル語はポルトガルやブラジル、その他の9カ国で使われています。俗ラテン語から発展して形成された、ロマンス語の1つです。スペイン語と共に、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属しています。大航海時代のポルトガル海上帝国の成長とともに、アジア・アフリカ地域に広まりました。

特徴1:発音が違う

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スペイン語とポルトガル語は、同じ単語が多数存在しますが発音は異なります。どのような発音の違いがあるのでしょうか。この章では、スペイン語とポルトガル語の発音の違いをご紹介します。スペイン語とポルトガル語を聞き分ける際の、手がかりになりますよ。

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スペイン語:「ch」は「チ」と発音

スペイン語で「ch」は「チ」と発音します。例えば「chocolate(チョコレート)」は、「ショコラッチ」という発音です。他にも「rr」は、「ラ・リ・ル・レ・ロ」と発音したり、「v」は「バ・ビ・ブ・ベ・ボ」と発音したりします。スペイン語の”rr”は巻き舌です。

ポルトガル語:「ch」は「シ」と発音

ポルトガル語で「ch」は「シ」と発音します。例えば「chocolate(チョコレート)」は、「チョコラテ」という発音です。他にも「rr」は、「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」と発音したり、「v」は「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」と発音したりします。スペイン語の”rr”は希に巻き舌です。

特徴2:人称が違う

スペイン語とポルトガル語の人称には、どのような違いがあるのでしょうか。似ている言葉なのか、全く違うのか気になりますね。この章では、スペイン語とポルトガル語の人称の違いについてご紹介します。言語学習の基礎となる、人称について一緒に見ていきましょう。

スペイン語:「私」は「yo」

スペイン語で「私」は「yo」と表します。二人称の「君」は、「tú」です。三人称の場合は、「あなた」が「usted」、「彼」が「él」、「彼女」が「ella」になります。「私」「君」「あなた」は特別似てはいませんが、「彼」「彼女」は似ていますね。

ポルトガル語:「私」は「eu」

ポルトガル語で「私」は「eu」と表します。二人称の「君」は、「tu」です。三人称の場合は、「あなた」が「você」、「彼」が「ele」、「彼女」が「ela」になります。スペイン語と比べると、「君」「彼」「彼女」が似ていますね。

特徴3:クエスチョンマークの位置が違う

スペイン語とポルトガル語は、「クエスチョンマークの位置が違う」とありますが、どのように使われるのでしょうか。日本人の感覚では、「語尾につける」が馴染みありますね。この章ではスペイン語とポルトガル語の、クエスチョンマークの位置についてご紹介します。両国語の代表的な違いになるので、一緒に見ていきましょう。

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スペイン語:2箇所にクエスチョンマークを付ける

スペイン語は文章の前後2箇所に、クエスチョンマークを付けます。例えば、「いくらですか?」は「¿Cuánto cuesta?」で、「どこ出身ですか?」は「¿De dónde eres?」です。クエスチョンマークを前後に付けることは珍しく感じますが、反対に向いていることも珍しいですよね。

ポルトガル語:英語や日本語と同様

ポルトガル語のクエスチョンマークは、英語や日本語と同様の使い方をします。例えば、「いくらですか?」は「Quanto custa?」で、「どこ出身ですか?」は「De onde você é?」です。日常会話が英語や日本語の方は、疑問形のポルトガル語は分かりやすいでしょう。

スペイン語とポルトガル語は互いに通じるのか?

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スペイン語とポルトガル語は、互いに通じるのでしょうか。さまざまな違いはあると分かりましたが、共通点や似ている部分は多数あるようです。この章では、「スペイン語とポルトガル語は互いに通じるのか」をご紹介します。両国の旅行を検討している方は必見です。

スペイン語とポルトガル語は互いに通じる

スペイン語とポルトガル語は、互いに通じます。意思疎通をとることは、十分に可能です。文章なら80~100%、会話なら50~80%理解できますよ。片方の話者がもう、一方の言語に寄せて話す言葉を、「portunhol(ポルトゥニョール)」と呼びます。

スペイン語とポルトガルは、文法に少しずつ違いがある

スペイン語とポルトガル語は、文法に少しずつ違いがあります。スペイン語は「ch」は「チ」と発音し、ポルトガル語は「ch」は「シ」という発音です。人称については「私」はスペイン語で「yo」、ポルトガル語では「eu」になります。

さらに、スペイン語はクエスチョンマークを2箇所、ポルトガル語は英語・日本語と同様な使い方です。文法の違いは多々ありますが、お互い言語を認識することは可能になります。

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言葉雑学

3分でわかるスペイン語とポルトガル語の違い!発音や人称・記号などの違いを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

スペイン語:「ch」は「チ」と発音

スペイン語で「ch」は「チ」と発音します。例えば「chocolate(チョコレート)」は、「ショコラッチ」という発音です。他にも「rr」は、「ラ・リ・ル・レ・ロ」と発音したり、「v」は「バ・ビ・ブ・ベ・ボ」と発音したりします。スペイン語の”rr”は巻き舌です。

ポルトガル語:「ch」は「シ」と発音

ポルトガル語で「ch」は「シ」と発音します。例えば「chocolate(チョコレート)」は、「チョコラテ」という発音です。他にも「rr」は、「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」と発音したり、「v」は「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」と発音したりします。スペイン語の”rr”は希に巻き舌です。

特徴2:人称が違う

スペイン語とポルトガル語の人称には、どのような違いがあるのでしょうか。似ている言葉なのか、全く違うのか気になりますね。この章では、スペイン語とポルトガル語の人称の違いについてご紹介します。言語学習の基礎となる、人称について一緒に見ていきましょう。

スペイン語:「私」は「yo」

スペイン語で「私」は「yo」と表します。二人称の「君」は、「tú」です。三人称の場合は、「あなた」が「usted」、「彼」が「él」、「彼女」が「ella」になります。「私」「君」「あなた」は特別似てはいませんが、「彼」「彼女」は似ていますね。

ポルトガル語:「私」は「eu」

ポルトガル語で「私」は「eu」と表します。二人称の「君」は、「tu」です。三人称の場合は、「あなた」が「você」、「彼」が「ele」、「彼女」が「ela」になります。スペイン語と比べると、「君」「彼」「彼女」が似ていますね。

特徴3:クエスチョンマークの位置が違う

スペイン語とポルトガル語は、「クエスチョンマークの位置が違う」とありますが、どのように使われるのでしょうか。日本人の感覚では、「語尾につける」が馴染みありますね。この章ではスペイン語とポルトガル語の、クエスチョンマークの位置についてご紹介します。両国語の代表的な違いになるので、一緒に見ていきましょう。

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