メラトニンをたくさん分泌させるには
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睡眠をうまくとれない人にとっては、メラトニンをたくさん分泌すれば、睡眠が改善されるでしょう。では、どのようにしたら、メラトニンがたくさん分泌されるでしょうか。
メラトニンは、朝日を浴びて14-16時間後に最も分泌量が多くなりますよ。また、朝日を浴びることによって、メラトニンの原料であるセロトニンの分泌も増えますよ。
メラトニンの分泌を妨げる行為
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メラトニンの分泌を妨げる行為は、寝る前にたくさん光を浴びてしまうことです。心当たりはないのに、よく眠れていないと感じる人は、スマホを寝る直前まで操作しているのではないでしょうか。スマホなどの画面から発しているブルーライトは、メラトニンの分泌量の低下に関連していますよ。スマホの使用は、寝る2時間前までが望ましいでしょう。
松果体は体内時計と深いかかわりがある
松果体は、脳の中心に位置する小さな内分泌器です。睡眠に関する重要なホルモンのメラトニンを分泌しますよ。
まだ睡眠については謎が多いです。現在でももちろん、睡眠について、松果体や体内時計の研究は進んでおり、2017年には、体内時計には、睡眠覚醒サイクルだけでなく、血圧、体温、消化酵素や内分泌ホルモンの分泌周期、免疫反応などをコントロールするということがわかっており、この研究はノーベル医学・生理学賞を受賞していますよ。
体内時計ヒトの松果体は、爬虫類のように直に光の感受に関わるわけでは、ありませんが、メラトニンやセロトニンの分泌を語るうえで、「光」はキーワードになってきますよ。
きちんと夜眠るためには、しっかり朝日を浴びることが大事ですよ。
このように、睡眠に関するメラトニンが体内時計に関係する、ということは、松果体は体内時計、特に概日リズムと関係があるということがわかりましたね。
今日の科学医学の発展は目覚ましいです。睡眠は、私たちの寝ている無意識の状態なので、わかっていないこともあるので、これからも新しいことが発見されることでしょう。