テルルが体内に入ると体臭が臭くなる?
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テルルを取り扱ったり、触ったりすると息や汗からニンニク臭がします。体内でテルル化ジメチルという悪臭を持つ化合物に変わるためです。テルルは直に触ったりせず、手袋などを着用しましょう。
その1.ミュラーによるテルルの発見
不明 – http://www.sztnh.gov.hu/kiadv/ipsz/200608-pdf/09-technika-longa.pdf, パブリック・ドメイン, リンクによる
ミュラー・フォン・ライヒェンシュタインはオーストリアの化学者、鉱物学者です。鉱業委員会に勤め、鉱山の管理者になったミュラーはルーマニアである鉱石を発見しました。彼ははじめ、その鉱石が金を含むかどうかを調べていましたが、のちにそれが新元素を含む鉱物であると発表します。その元素こそがテルルであったのです。
その2.テルルの名前の由来は地球?
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マルティン・ハインリヒ・クラプロートはドイツの分析化学者であり、その卓越した分析力からウランやジルコニウム、セリアなどの元素を発見した人物です。その彼の元にミュラーからテルルを含んでいた鉱物の単離依頼が届き、テルルの発見に至ったのでした。
クラプロートによりその新元素はラテン語で「地球」を意味するtellus(テルース)からテルルと名付けられました。また、tellusを大文字で始めたTellusは、ローマ神話の地母神テルースを表し、地母神テルースは「母なる大地」を意味するテッラ・マーテル(Terra Mater)と呼ばれることもあり、テルルの名称はこちらに由来すると考えることもできます。
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