
【当該の例文】
・当該マラソンコースは上級者向けです。
・不正が発覚した当該選手は名簿から抹消された。
・当該の地域は住民流出に歯止めが利かない。
【当該の言い回し例】連体詞
・当該事件
・当該商品
・当該物件……など。
「当該の類語」
・その
・例の
・件の
・関係する
・相当する……など。
ビジネスシーンでの「当該」と「該当」の使い方

image by iStockphoto
「当該」と「該当」のどちらもビジネスシーンでよく聞く言葉ですね。そこでこちらでは、ビジネスや役所など公共のかしこまった場で使う「当該」と「該当」を調べてみました。
「当該」はかしこまった使い方をする
皆さんも学校や役所などの書類で「当該」を目にしても、友人や肉親など気安い相手との会話ではほとんど使う事はないでしょう。
「当該」は「当該商品」や「当該期間」など、「当該〇〇」というかしこまった使い方です。先ほども少し触れましたが、「当該」=丁寧に表現することができるため、ビジネス文書や資料の他に官公庁の発表、テレビやラジオのニュース、新聞などで多く見かけます。政府見解や宮内庁の発表を思い出せばピンとくるのではないでしょうか。
例えば、コンペなどで発表するとき「デザインAを紹介します」と話した後に、「当該のコンセプトは」と言えばコンペの参加者は皆が「デザインAのことだ」と分かりますね。つまり、この場合「当該=デザインA」なので、「当該」=「それ」の丁寧(かしこまった)な言い方と言う訳です。
【ビジネス文章】
・この度、弊社が請け負った丘陵地開発について詳細な内容をご説明させて頂きます。当該プロジェクトの施工は2022年4月より着工予定。」
→丘陵地開発=当該プロジェクト
「該当」は物事を当てはめ、はっきりさせる
「該当」は、ある条件、事例、資格などに当てはめる時に使います。そのため、「該当する=YES」「該当しない=NO」のように物事がはっきり伝えることができるので、明確な意思表示に有効です。そのため「この企画書は今回の案件に該当しません(=企画書がダメである)」や「貴方たちはグループ研修の対象者に該当する(=研修に参加できる)」のように、”どちらなのか“がすぐにわかります。
逆に、やんわりと伝えたい時には「該当」を使うの控えた方がよいでしょう。
\次のページで「2文字熟語の前後を入れ替えた言葉」を解説!/