言葉雑学

3分でわかる該当と当該の違い!意味やビジネスシーンで使われる例文などを小説家兼ライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では「該当」と「当該」の違いについて考えてみたいと思う。
どちらも同じ2つの漢字を使っている、いわば前後の並びが違う熟語だ。そのため、それぞれの漢字が持つ意味は当たり前だが同じになるものの、意味や使い方はどうなるのか気になるよな。
そんな「該当」と「当該」の違いと言えば、ずばり”あてはまる”対象などだが、調べてみると他にもいろいろな違いがあるみたいだ。
今回はそんな2つの違いを、少女向け小説家兼ライターのさらささらと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/さらささら

少女向け小説家兼ライター、神社や名所を訪ねるのが趣味。お話のネタにするため様々な雑知識を集め、わかりやすい言葉で説明。

「該当」と「当該」は2つの漢字を入れ替えただけ?

image by iStockphoto

私たちが使う日本語には漢字が同じだったり、読み方や意味などが似ている言葉がたくさんありますね。ところが、同じ漢字を使っていながら全く意味が違っていたり、微妙にニュアンスがずれている場合も多々あります。

こうした言葉の中に、「該当」と「当該」という二文字熟語がありますが、これらは共通する2つの漢字を前と後ろに”入れ替えた”だけなのでしょうか?

そんな疑問を、次の項目から色々と掘り下げてみました。

「該当」は条件にあてはまること

「該当」は「がいとう」と読みます。意味は「ある一定の条件にあてはまること」、「要件に適合すること」などです。

形成する文字を分解すると、
■該:「あたる、あてはまる」←※「該当」での意味、「その」
■当:「あてはまる」
……といった意味合いを持ちます。
漢字を見比べて頂ければ分かる通り「該当」は同じ意味合いの漢字を連ねた二文字熟語で、これは次に説明する「当該」も同様です。

また、「該当」は後ろに「~する」などを付けた動詞、後ろに「名詞」を付けた「連体詞=話し言葉」にもなります。

【該当の例文】該当+動詞
・この法案に該当する案件だ。
・横断歩道近くの駐車は交通違反に該当する。
・該当者は集まって下さい。

【該当の言い回し例】該当+名詞
・該当する人
・該当する場合
・該当者
・該当事件……など。

「該当の類語」
・当てはまる
・一致
・適合
・条件を満たす
・噛み合う……など。

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「該当」と似た言葉に「対象」があるんだが、どちらも「ある物事と関係している存在」という意味を持っている。そんな2つの違いだが、実は「該当」の方が「ある存在・物事が、特定の範囲に当てはまっている」という意味合いが強いんだ。

「該当」の意味は前述したが、その範囲をもう少し詳しく説明すると「特定のある条件・資格・指定などに当てはまっていること」になる。

一方の「対象」は、「ある行為・商品の目的になっているものや人・相手」になるんだ。

例えば、「この試験は条件に該当しない学生は受験できません」とは言うが「条件に対象しない学生」とは言わないよな。同じように「このゲームの対象年齢は18歳以上」とは言うが「このゲームの該当年齢は」とは言わないわけだ。

ちなみに、病院で薬を貰う時などによく聞く「これらの症状に該当する人」、これを「対象」で言い換えると「これらの症状にお困りの方を対象に」などがあるぞ。

「当該」は”その”のかしこまった表現

「当該」は「とうがい」と読みます。言葉が持つ意味としては「それのことにあたること、その受け持ち(=自分たちの仕事など)」です。

形成する文字を分解すると、
■当:「あてはまる」
■該:「あたる、あてはまる」、「その」←※「当該」での意味
……といった意味合いを持ちます。

前後しますが、「該」の持つ意味で「その」のかしこまった表現が「当該」です。そのため、ビジネスシーンなどの場面で多く使われます。

また、「当該」は連体詞(他の言葉を装飾し説明する)として名詞の頭に使って修飾するため、例えば「当該商品」や「当該の商品」はあっても、「当該する商品」のような使い方はしません。※「該当する商品」なら大丈夫です。

\次のページで「ビジネスシーンでの「当該」と「該当」の使い方」を解説!/

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