アンチョビとオイルサーディンの「味」の違い
アンチョビとオイルサーディンはどちらもイワシを使った食べ物ですが、加工方法が異なります。そのため味にも違いがあるのです。
商品や食べた人によって感じ方にも多少違ってきますが、だいたいどのように感じる味なのかを比べてみました。
アンチョビの味
・塩気が強くてしょっぱい
・発酵させているため味や香りが濃厚
・物によっては生臭さを感じる場合がある
・クセはややある
オイルサーディンの味
・アンチョビに比べるとしょっぱさは感じない
・脂が乗ったシーチキンのようなイメージ
・物によっては生臭さを感じるがクセは少なめ
どちらも元の素材はイワシなので、基本的にイワシの風味を感じます。魚ならではの香りはどちらも強いので、魚が好きな方はぜひ試してみてください。
またオイルサーディンは使われている油の種類によっても味が変わります。基本的にオリーブオイルが使われていますが、中には大豆油・綿実油・米油などを使った商品も。
油自体の風味にクセがあまりないので、オリーブオイルが苦手という方は油の種類にも注目してみるといいでしょう。
アンチョビとオイルサーディンの「栄養素」の違い
アンチョビとオイルサーディンは共通している栄養素も多いですが、違いもあります。例えば同じ100gの量でカロリーを比べてみると、アンチョビは160kcal・オイルサーディンは230kcalくらいです。
使われているイワシの種類や加工方法の違いによって、このような差が出てくるのだと考えられます。さっそくそれぞれの特徴的な栄養素をみていきましょう!
アンチョビの特徴的な栄養素
・DHA(ドコサヘキサエン酸)
脳の神経を活性化させて記憶力にいい影響を与えてくれると言われている栄養素。脂肪燃焼・動脈硬化・アレルギー疾患などの予防や改善も期待できる。
・EPA(エイコサペンタエン酸)
血液が固まってしまわないように抑えてくれる。脳卒中・心筋梗塞・血栓症の予防におすすめ。
・ビタミンD
カルシウムの吸収を促してくれる。免疫機能の向上のほかに生活習慣病の予防効果も期待できる。
オイルサーディンの特徴的な栄養素
・セレン
細胞が酸化するのを防いでくれる。また老化の原因となる過酸化脂質を分解する働きに関わってくるため、アンチエイジングの効果もあると言われている。
・ビタミンB12
血液をつくるときに必要な栄養素の1つ。貧血(巨赤芽球性貧血)の予防に効果がある。
アンチョビとオイルサーディンの「食べ方」の違い
塩に漬けて加工するアンチョビと、オイルに漬けて加工するオイルサーディン。それぞれの食べ方を確認していきましょう。
アンチョビはそのまま食べてることもできます。ただかなりしょっぱいので、基本的には調味料やトッピングとして使うことが多いです。
少量でも風味を感じることができるので、料理などに使うときは量を調節してみましょう。塩分が気になる方などは、表面についている塩を軽く水で洗うのもおすすめです。
オイルサーディンもそのまま加熱せずに食べられます。塩加減も丁度よく、メインの具材として使う場合がほとんど。
缶ごとトースターやグリルで調理する食べ方も人気があります。時短で美味しく仕上がるので、忙しいときにもぴったりですよ。
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