この記事ではハンドソープとボディソープの違いについてみていきます。どちらも手や体を洗う、液体や泡のタイプのせっけんというイメージがあるよな。この2つは手や体を洗浄する際に使うものですが、違いはずばり洗浄以外の目的にあるようです。その他にも薬用の意味や有効成分、代用はできるのかなど調べるといろいろとあるみたいです。
今回は汚れや菌から身体を守るために必要なハンドソープとボディソープの違いを、手荒れを防ぐ方法も含めて確認しつつ、暮らし情報マニアのささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

暮らしや生活に関する情報マニアの、子ども3人を育てる専業主婦。暮らしに必要なアイテムは、徹底的に調べて比較することが大好きな主婦ライターです。

ハンドソープとボディソープは目的が違う

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日常生活での手洗いや、お風呂で体を洗う時に使うハンドソープとボディソープ。手と体に分かれていますが、同じ体を洗う石鹸なのにどうして区別されているのでしょうか?そこには洗浄する以外の目的の違いがあるのです。

ハンドソープは手を洗って殺菌する

ハンドソープとはその名の通り手を洗浄するための石鹸です。ハンドソープとして販売されている場合、固形よりも液体か泡で出てくるタイプのものがほとんど。

日常的に外から帰ってきた時や料理の前などに手を洗浄するためと、菌やウイルスが付着しやすい手を殺菌する目的があります。

ボディソープは体を洗って保湿する

ボディソープはそのままの意味の体を洗うための石鹸です。こちらもボディソープとして販売されている場合、ハンドソープと同様に液体か泡で出てくるタイプが主流。

主にお風呂で顔や頭以外の体を洗浄するためと、手に比べて菌がつきにくい体には強い殺菌成分は必要がなく、その代わりに保湿成分によって体のバリア機能を保ってくれます

ハンドソープとボディソープの薬用とは?

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市販されているハンドソープやボディソープには、「薬用」と書かれているものをよく見ますよね?なんとなく薬用とつく方が成分がいいのかなと感じますが、実際はどんな意味があるのでしょう。

\次のページで「薬用とは有効成分が配合された医薬部外品」を解説!/

薬用とは有効成分が配合された医薬部外品

薬用とは医薬部外品のことで、効果や効能が認められた有効成分が配合されていることを表します。主に抗菌や殺菌、消臭などに効果のある成分が含まれているということです。

有効成分の配合量は、厚生労働省が定めた通りの量でないと薬用や殺菌などと記載することはできません。

ハンドソープに含まれている主な有効成分

薬用と書かれたハンドソープには、殺菌成分としてイソプロピルメチルフェノールサリチル酸などの有効成分が配合されています。

イソプロピルメチルフェノールは菌やカビに対しての効果のほか、ニキビの原因といわれるアクネ菌や臭いの原因となる雑菌を抑制する効果があり、抗菌作用があるのです。そしてサリチル酸は消炎や鎮痛、皮膚の角質を軟化するなどの効果があります。殺菌作用があるため、皮膚への刺激も強い成分です。

ボディソープに含まれている主な有効成分

薬用と書かれたボディソープにはハンドソープ同様、イソプロピルメチルフェノールが含まれている事も多く、体臭などに効果のある成分として配合されています。

また、乾燥や敏感肌などのケア商品として、優しい洗浄成分とともによく配合されているのが、グリチルリチン酸ジカリウム甘草(かんぞう)という植物から生まれた成分で、消炎作用があり肌荒れを防いでくれますので、敏感肌の方でも使える成分なんです。

ハンドソープとボディソープは代用できる?

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ここまで、ハンドソープとボディソープの目的や効果の違いなどを見てきましたが、必ず手専用と体専用で分けなければいけないのでしょうか?代用できるのかについてみていきましょう。

ボディソープはハンドソープに代用可能!

まず、ハンドソープで体を洗ってもいいのかについては、やめておく方がいいでしょう。なぜなら、ハンドソープには殺菌作用があるものが多く、体や粘膜などには刺激が強すぎる可能性があるからです。保湿を目的としないため、洗い上がりも乾燥したりかゆみがでるなども考えられます。

反対にボディソープで手を洗う事は問題ありません。抗菌や殺菌作用がなくても、流水で15秒以上洗う事でほとんどの菌は流れると言われています。ボディソープにも洗浄成分は含まれていますので、しっかりと泡立てと洗い流しをすることで、ハンドソープ代わりに手をキレイにできるのです。

\次のページで「手荒れを防ぐためには?」を解説!/

手荒れを防ぐためには?

手や肌には常在菌と言って、肌の機能を守ってくれる菌が存在します薬用のハンドソープは悪い菌もこの常在菌も一緒に殺菌してしまうため、肌のバリア機能が崩れて手荒れなどの原因にも。

そんな時には、無添加や弱酸性などの洗浄力が優しいボディソープを使うのも一つの手です。コロナ禍で手洗いを何度もするうちに、私も子供達も手荒れや乾燥で悩んでいましたが、キッチンのせっけんを赤ちゃん用のボディソープに変えたところ、以前よりも手荒れが改善されました。

外から帰った際に手洗いをする洗面所には菌をしっかり落としてくれる薬用ハンドソープを、室内でよく手洗いをする場所には乾燥を防いで刺激の少ないボディソープなどと使い分けてみるといいですね。

目的や薬用などに注目して自分に合ったせっけんを選ぼう!

ハンドソープは手を洗浄して殺菌するもので、ボディソープは体を洗浄して保湿するものでした。薬用とついているものには有効成分が含まれていて、抗菌や殺菌、消臭や消炎作用などが期待できるため、ニーズにあったタイプを選ぶ事ができますね。ボディソープの方が比較的ダメージや刺激が少ない優しい成分が多いため、ハンドソープの代用は可能ですが、逆に薬用ハンドソープなどは刺激が強い場合もあるため体を洗うことは避けた方が良いでしょう。目的や体質、お肌の状態によっても変わってくるため、自分や家族に合ったせっけんを選びたいですね。

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暮らし雑学

3分で分かるハンドソープとボディソープの違い!目的が違う?!薬用の意味や有効成分、代用できるかなど専業主婦歴10年の筆者がわかりやすく解説

この記事ではハンドソープとボディソープの違いについてみていきます。どちらも手や体を洗う、液体や泡のタイプのせっけんというイメージがあるよな。この2つは手や体を洗浄する際に使うものですが、違いはずばり洗浄以外の目的にあるようです。その他にも薬用の意味や有効成分、代用はできるのかなど調べるといろいろとあるみたいです。
今回は汚れや菌から身体を守るために必要なハンドソープとボディソープの違いを、手荒れを防ぐ方法も含めて確認しつつ、暮らし情報マニアのささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

暮らしや生活に関する情報マニアの、子ども3人を育てる専業主婦。暮らしに必要なアイテムは、徹底的に調べて比較することが大好きな主婦ライターです。

ハンドソープとボディソープは目的が違う

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日常生活での手洗いや、お風呂で体を洗う時に使うハンドソープとボディソープ。手と体に分かれていますが、同じ体を洗う石鹸なのにどうして区別されているのでしょうか?そこには洗浄する以外の目的の違いがあるのです。

ハンドソープは手を洗って殺菌する

ハンドソープとはその名の通り手を洗浄するための石鹸です。ハンドソープとして販売されている場合、固形よりも液体か泡で出てくるタイプのものがほとんど。

日常的に外から帰ってきた時や料理の前などに手を洗浄するためと、菌やウイルスが付着しやすい手を殺菌する目的があります。

ボディソープは体を洗って保湿する

ボディソープはそのままの意味の体を洗うための石鹸です。こちらもボディソープとして販売されている場合、ハンドソープと同様に液体か泡で出てくるタイプが主流。

主にお風呂で顔や頭以外の体を洗浄するためと、手に比べて菌がつきにくい体には強い殺菌成分は必要がなく、その代わりに保湿成分によって体のバリア機能を保ってくれます

ハンドソープとボディソープの薬用とは?

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市販されているハンドソープやボディソープには、「薬用」と書かれているものをよく見ますよね?なんとなく薬用とつく方が成分がいいのかなと感じますが、実際はどんな意味があるのでしょう。

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