この記事では「何の彼の」について解説する。

端的に言えば何の彼のの意味は「あれこれ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「何の彼の」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「何の彼の」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「何の彼の」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。読み方は「何の彼の(なんのかの)」です。またその他「何の彼の」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「何の彼の」の意味は?

「何の彼の」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサイトサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような情報が記載されています。こちらの引用の内容をまず調べていきましょう。

1.あれやこれや。なんのかんの。「年末は何の彼のと忙しい」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「何の彼の」

「何の彼の」はあれやこれや、色々なもの・様々なものを漠然と指し示す意味をもつ言葉です。なにか色々なものを全て一緒くたに表現したい際に使われる言葉となっており、非常に抽象的な表現の言葉となっています。種々様々、数の多い色々なものごと。また、語られる様々な言葉の数々。

「何の彼の」はこうした色々なものごと、または色々な言葉をひとまとめに指し示す言葉です。多数のものを指しているという部分に注意しましょう。「何の彼の」は書籍・新聞等の文章中を中心に、現在でも時折使われている表現です。この機会にしっかりと意味・用法を覚えておきましょう。

「何の彼の」の語源は?

次に「何の彼の」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「何の彼の」の語源は現在はっきりとはしていません。「何の彼の」の語源ははっきりとしていないと覚えておきましょう。語源とあわせて「何の彼の」が何時頃から使われだしたか、という点についても簡単に確認していきましょう。

1592年の天草本平家には「ヒエノヤマ ワ nanno(ナンノ) canoto(カノト) ユウテ ドウシン セズ」として登場しており、非常に古くから使われていたことが分かります。「何の彼の」は古い表現ですが、現在でも書籍・新聞等の文章中のほか、日常会話などの口語でも時折使用されており、身近な言葉のひとつです。

\次のページで「「何の彼の」の使い方・例文」を解説!/

「何の彼の」の使い方・例文

「何の彼の」の使い方を例文・文例を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.最近は何の彼のと忙しく、手が回らない。
2.何の彼のと言い訳する息子に呆れる。
3.たまに帰省すると、母親は何の彼のと文句をつけてくる。

「何の彼の」は例文のように、あれこれ色々な物事をひとまとめに指し示して使われている言葉です。仕事・家事・友達付き合い、種々諸々の出来事。あれこれと語られる色々な言葉。様々なことを指摘する文句。「何の彼の」はこうした色々な事柄を、まとめて指し示す際に使われている言葉です。

数の多いものをまとめて指すというニュアンスに注意して覚えておきましょう。また「何の彼のと言う」といった形で他人・相手の発言を指して使われる場合は、迷惑に思っているというニュアンスが含まれる場合が多いですね。例文から使用場面をイメージし、自分でも使用することができるようにしていきましょう。

「何の彼の」の類義語は?違いは?

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続いて「何の彼の」の類義語・違いについて確認していきましょう。「何の彼の」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「何の彼の」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「ああだこうだ」

「ああだこうだ」はしきりに何かいうさま・口うるさいさまを表す言葉です。「何の彼の」と同じように色んなことを指す言葉となっており、よく似た意味をもった類義語となっています。こちらは色々なことを言って、口うるさいという意味を表す言葉となっており、違った場面で使用する点に注意しましょう。

\次のページで「その2「あれやこれや」」を解説!/

その2「あれやこれや」

「あれやこれや」は色んなものという意味を表す言葉です。「何の彼の」と同様に、あれこれ色んなものを表す言葉となっており、非常によく似た意味をもった類義語となっています。「何の彼の」とは使用される頻度や細かいニュアンス等に違いがあるため、注意して使い分けていきましょう。

その3「何やかや」

「何やかや」は色々と・さまざまという意味を表す言葉です。こちらも「何の彼の」と同様に、色々なもの・様々なものを指す意味をもった言葉となっており、非常によく似た意味をもった類義語となっています。こちらも使用される頻度・細かいニュアンス等に違いがあるため、注意して使い分けていきましょう。

その4「どうのこうの」

「どうのこうの」は色々と言い立てる様を表す言葉です。「何の彼の」と同様に、色々なことを指す言葉となっており、よく似た意味をもった類義語となっています。こちらは色々なことを言い立てるという意味を表しており、使用する場面が異なるため、こうした点に注意して使い分けていきましょう。

「何の彼の」の対義語は?

つづいて「何の彼の」の対義語についても確認していきましょう。残念ながら「何の彼の」には対義語とされている語はありません。「何の彼の」はあれやこれや、という意味を表しており、反対の意味を定義することは難しくなっています。「何の彼の」の対義語はないと覚えておきましょう。

「何の彼の」の英訳は?

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つづいて「何の彼の」の英語訳についても確認していきましょう。

「Something or other」

「Something or other」はなんだかんだという意味を表す英フレーズです。日本語の「何の彼の」と同様に、色々なもの・様々なものを指して使われている言葉となっており、よく似た意味を表現することができます。「何の彼の」の英語での表現として、こちらの英フレーズについてもあわせて覚えておきましょう。

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「何の彼の」を使いこなそう

この記事では「何の彼の」の意味・使い方・類語などを説明しました。「何の彼の」はあれやこれや・なんのかんの、色々なものをまとめて指し示す慣用句です。数の多い色々なものをまとめて指し示したい場合に使われる言葉となっており、非常に抽象的な言葉となっているため注意して使用していきましょう。

また類義語には「ああだこうだ」、「あれやこれや」、「何やかや」、「どうのこうの」などがありました。それぞれの単語は少しづつニュアンスが違うため、細かい意味や使われる場面を確認しつつ、使い分けていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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国語言葉の意味

【慣用句】「何の彼の」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

「何の彼の」の使い方・例文

「何の彼の」の使い方を例文・文例を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.最近は何の彼のと忙しく、手が回らない。
2.何の彼のと言い訳する息子に呆れる。
3.たまに帰省すると、母親は何の彼のと文句をつけてくる。

「何の彼の」は例文のように、あれこれ色々な物事をひとまとめに指し示して使われている言葉です。仕事・家事・友達付き合い、種々諸々の出来事。あれこれと語られる色々な言葉。様々なことを指摘する文句。「何の彼の」はこうした色々な事柄を、まとめて指し示す際に使われている言葉です。

数の多いものをまとめて指すというニュアンスに注意して覚えておきましょう。また「何の彼のと言う」といった形で他人・相手の発言を指して使われる場合は、迷惑に思っているというニュアンスが含まれる場合が多いですね。例文から使用場面をイメージし、自分でも使用することができるようにしていきましょう。

「何の彼の」の類義語は?違いは?

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続いて「何の彼の」の類義語・違いについて確認していきましょう。「何の彼の」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「何の彼の」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「ああだこうだ」

「ああだこうだ」はしきりに何かいうさま・口うるさいさまを表す言葉です。「何の彼の」と同じように色んなことを指す言葉となっており、よく似た意味をもった類義語となっています。こちらは色々なことを言って、口うるさいという意味を表す言葉となっており、違った場面で使用する点に注意しましょう。

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