この記事では「シャットダウン」と「再起動」の違いについてみていきます。どちらもパソコンを終了する時の動作で、再起動はシャットダウンの後にもう一度電源を入れる動作というイメージがあるよな。違いはずばり「保存されるデータ」のようですが、設定を変更することで保存する内容を揃えることも可能なようです。今回はそんな「シャットダウン」と「再起動」について、メリットやデメリット、設定の変更方法について元プログラマーのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。雑学大好き。

シャットダウンと再起動の動きが違うのはWindows8から

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まず初めに、今回お話する内容は全てWindows10についてのものになります。

再起動の動作がシャットダウン後に電源を再度入れる動作とイコールではなくなったのはWindows8から。

Winodows7以前は同様の動作だったのですが、シャットダウン側の機能に新機能が追加されたことで差が出来ました。

その機能こそ後述する、「高速スタートアップ機能」。

シャットダウンと再起動の違いは「高速モード」にあり!

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高速スタートアップ機能(高速モード)とは、文字通り起動時間を高速化する技術のこと。

高速モードはシャットダウン前のPCの状態を保持します。例えば、マウスやキーボードなどのデバイスの接続情報をファイルとして保管することで、次回起動時にはそのファイルを読み込むことで起動時間を短縮するわけですね。

Windows8や10のシャットダウンには、この機能がデフォルトで設定されています。

高速モードを使用する「シャットダウン」

高速モードを使用するのがシャットダウン。正常にPCを終了するときの動作になりますね。

あまり意識されることはありませんが、シャットダウン時のデータを残すことで、次回のパソコンの起動時間を短くしてくれています。

高速モードを使用しない「再起動」

再起動は「完全シャットダウン」を行ったあとに起動する動作のこと。

「完全シャットダウン」とは高速モードは使用しないシャットダウンのことで、シャットダウン前の設定情報を保持しません。そのため、シャットダウンよりも起動までに時間が必要になりますね。

ちなみに、「完全シャットダウン」はシャットダウン選択時にShiftキーを同時に押すことでも行えます。

\次のページで「それぞれのメリットとデメリットとは」を解説!/

それぞれのメリットとデメリットとは

それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

言い換えるなら「高速モードのメリット、デメリット」とも言えますね。

起動速度が速いか遅いか、不要ファイルの削除がされるかされないか、がポイントと言えるでしょう。

高速起動を実現するシャットダウン

特に不具合が起きていない場合、再起動は基本的にする必要はありません。起動時間も短縮できるシャットダウンで十分です。

ただ、普段パソコンを使っていて、画面の右下にオレンジの丸や赤い丸のアイコンが出たことはありませんか。

あのアイコンの正体は更新プログラムなので、無視するのは禁物。インストール終了後はシャットダウンか再起動が必要なになるので、再起動を指示されたら従うようにしましょう(再起動による不要ファイル削除が必要なため)。

何か不具合が起きたときは「とりあえず、再起動」

アプリケーションを新たにインストールした場合、再起動を求められたことはありませんか。

アプリのインストール後にシャットダウンにしてしまうと、インストールに際して発生した不要データの削除がされず、不具合を起こしたりアプリが正常に起動できない場合があります。指示通り再起動をすることは重要な動作なのです。

各種不具合が発生した場合でも、上記と同じでシャットダウンでは「現状維持」になりますので、再起動を選択するようにしましょう。

最後の手段「強制終了」

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パソコンが完全にフリーズした場合や、キーボードやマウスも操作不能になった場合の最終手段が電源ボタンの長押しで行う「強制終了」。

ただし、強制終了はパソコンに負荷がかかりますし、アプリケーションやパソコンの保存されていないデータはすべて失われます。実行は自己責任と考えたうえで、あくまで最後の手段と心得ましょう。

Windows Updateのこまめな確認がPCトラブル回避の鍵

Windows10に移行してから更新プログラムの構成(Windows Update)に時間がかかることが増えましたね。30分や1時間かかることもよくあることです。このような場合は強制終了を安易に選択するのではなく、気長に待ちましょう。強制終了はリスクを伴いますし、どのみち再起動に時間がかかります。各種PCのトラブルを未然に防ぐ方法として挙げられるのが、「Windows Updateの手動実施」。「更新してシャットダウン(または再起動)」というように、自動で表示してくれる更新の他に、「設定」メニューから「更新とセキュリティ」と進むことで、未実施のWindows Updateの確認とインストールが出来ます。この操作をこまめに行うことで、快適な操作環境を維持してくれるのです。

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シャットダウンと再起動の違いは保存されるデータ!それぞれの意味やメリット・デメリットについて元プログラマーのライターがわかりやすく解説!

この記事では「シャットダウン」と「再起動」の違いについてみていきます。どちらもパソコンを終了する時の動作で、再起動はシャットダウンの後にもう一度電源を入れる動作というイメージがあるよな。違いはずばり「保存されるデータ」のようですが、設定を変更することで保存する内容を揃えることも可能なようです。今回はそんな「シャットダウン」と「再起動」について、メリットやデメリット、設定の変更方法について元プログラマーのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。雑学大好き。

シャットダウンと再起動の動きが違うのはWindows8から

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まず初めに、今回お話する内容は全てWindows10についてのものになります。

再起動の動作がシャットダウン後に電源を再度入れる動作とイコールではなくなったのはWindows8から。

Winodows7以前は同様の動作だったのですが、シャットダウン側の機能に新機能が追加されたことで差が出来ました。

その機能こそ後述する、「高速スタートアップ機能」。

シャットダウンと再起動の違いは「高速モード」にあり!

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高速スタートアップ機能(高速モード)とは、文字通り起動時間を高速化する技術のこと。

高速モードはシャットダウン前のPCの状態を保持します。例えば、マウスやキーボードなどのデバイスの接続情報をファイルとして保管することで、次回起動時にはそのファイルを読み込むことで起動時間を短縮するわけですね。

Windows8や10のシャットダウンには、この機能がデフォルトで設定されています。

高速モードを使用する「シャットダウン」

高速モードを使用するのがシャットダウン。正常にPCを終了するときの動作になりますね。

あまり意識されることはありませんが、シャットダウン時のデータを残すことで、次回のパソコンの起動時間を短くしてくれています。

高速モードを使用しない「再起動」

再起動は「完全シャットダウン」を行ったあとに起動する動作のこと。

「完全シャットダウン」とは高速モードは使用しないシャットダウンのことで、シャットダウン前の設定情報を保持しません。そのため、シャットダウンよりも起動までに時間が必要になりますね。

ちなみに、「完全シャットダウン」はシャットダウン選択時にShiftキーを同時に押すことでも行えます。

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