この記事では「筋子」と「いくら」の違いについてみていきます。寿司やご飯のお供として人気の高いこの2つ。同じ魚の卵であることは間違いなさそうですが、よく調べてみると味や食べ方など、いろいろと違いがあるみたいです。今回は似て非なる食材である「筋子」と「いくら」の味や値段について、北海道在住のどさんこライターおかちづと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する主婦ライター。今回は北海道在住の知識を活かし、筋子といくらの違いを詳しく解説する。

筋子といくらの違いと特徴!そもそも何の卵?

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筋子といくらの違いについてご存じですか?形状は違いますが、実はどちらも「鮭」、または「マス」の卵を指します。「筋子」はまだ未成熟で、卵が卵巣膜に覆われた状態。見た目が固まっているのはそのためです。「いくら」は、卵巣からはがしてバラバラにした成熟卵のことを指します。では、筋子といくらの特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。

筋子とは?なぜ卵がつながっているのか

筋子は鮭・マスの卵です。まだ未成熟で卵巣膜に覆われていて、卵が筋状につながっています。この状態のものを「生すじこ」と言い、店頭で一般的に販売されている筋子は、この「生すじこ」を塩漬けしたものです。

正確に言うと、鮭の筋子とマスの筋子では、見た目や味が少し違ってきます。濃厚で旨味のある味わい、触るとすぐにつぶれる柔らかい食感は一緒です。また、塩漬けほどのコクはないものの、筋子には醤油漬けみそ漬けもあります。

いくらとは?筋子より粒が大きいワケ

いくらも筋子と同じように、鮭・マスの卵です。その中でも、「秋鮭の卵」が一般的成熟して一粒づつが大きくなった状態の生すじこをほぐして、バラバラにしたものを「いくら」と呼びます。加工されて市場に出回るいくらは、醤油漬けにしたものが9割。塩漬けや、生のまま冷凍されたものもありますが、ごく少数です。いくらは筋子より粒が大きく、プチプチとした触感を楽しむことができます。

「たらこ」とは親が違う

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ちなみに筋子やいくらと同じように、魚卵として人気のある「たらこ」。こちらはスケトウダラの卵を塩漬けにしたものです。筋子と同じように、卵巣膜に覆われた状態のまま加工されます。

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筋子といくら 3つの違いをチェック

同じ親をもつ筋子といくらですが、卵の形状だけではなく違う点がいくつかあります。それぞれの特徴と違いについて、少し掘り下げて見てみましょう。

違い1:味の違いや美味しい食べ方は?

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味について、筋子は塩漬けいくらは醤油漬けが主流です。筋子は塩味が強く、熟成した旨味があります。いくらは筋子に比べ塩味はまろやかプチっとした食感を楽しめるのが特徴です。食べ方について、筋子は「ごはんのお供」おにぎりの具として食べます。味が濃厚なので少量でも十分!いくらは「丼もの」として、白米の上にたっぷり乗せて食べるのが人気です。

違い2:値段はどっちが高いのか

筋子といくらの値段の違いについては、正直、時期や質によりケースバイケースです。一般的にいくらの方が高級品で、値段も高いイメージがありますね。しかし、実は筋子の塩漬けには高い技術が必要な食品です。原料選びの目利きもできる一流の職人が作るものは、いくらと並ぶ高価格なものとして出回ります。

違い3:旬の時期は?

筋子もいくらも、基本的には秋が旬です。秋鮭の代表的な産地は、北海道・青森・岩手・宮城・新潟など。産地により微妙に旬の時期がズレるので、厳密に言えば9月~12月と、冬まで楽しめることになります。

ただ、日本の秋鮭の漁獲量は北海道が90%を占めるのが現状です。北海道の秋鮭の漁獲は9月~10月がメイン。新鮮なものが最も手に入りやすいので、旬を楽しむには「秋」がおすすめです。

いくらの醤油漬けを自宅で簡単に!

高級ないくらですが、生すじこを使った「いくらの醤油漬け」の作り方は、意外と簡単!生すじこの卵膜をはがして、きれいに洗ってから調味料に漬けるだけ。手作りすれば価格もおさえられ、新鮮にたっぷり食べられます。

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レシピと「生すじこ」のほぐし方

生すじこ 200g
醤油 大さじ2
酒・みりん 各大さじ1

1・生すじこを食塩水で軽く洗い洗います。
2・40℃前後のお湯に入れ、卵をつぶさないようにほぐしてください。
3・卵を水洗いし、ザルにあげて水気を切ります。
4・酒・醤油・本みりんを入れて混ぜ、卵を入れ混ぜ合わせて。
5・30分~1時間冷蔵庫で寝かせ、味が染みたら完成です。

筋子といくら それぞれの味を堪能しよう!

筋子といくら、はっきりと認識されていない2つの違いを掘り下げて見ていきました。生すじこが安価で手に入る9月~10月は、自分でいくらの醤油漬けを作ってみるのもおすすめです。筋子といくら、それぞれに違う味わいがあるので、ぜひ旬の時期には両方を食べ比べてみてください!

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3分でわかる筋子といくらの違い!何の魚の卵なの?味や値段の違い・旬の時期までを道産子ライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では「筋子」と「いくら」の違いについてみていきます。寿司やご飯のお供として人気の高いこの2つ。同じ魚の卵であることは間違いなさそうですが、よく調べてみると味や食べ方など、いろいろと違いがあるみたいです。今回は似て非なる食材である「筋子」と「いくら」の味や値段について、北海道在住のどさんこライターおかちづと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する主婦ライター。今回は北海道在住の知識を活かし、筋子といくらの違いを詳しく解説する。

筋子といくらの違いと特徴!そもそも何の卵?

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筋子といくらの違いについてご存じですか?形状は違いますが、実はどちらも「鮭」、または「マス」の卵を指します。「筋子」はまだ未成熟で、卵が卵巣膜に覆われた状態。見た目が固まっているのはそのためです。「いくら」は、卵巣からはがしてバラバラにした成熟卵のことを指します。では、筋子といくらの特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。

筋子とは?なぜ卵がつながっているのか

筋子は鮭・マスの卵です。まだ未成熟で卵巣膜に覆われていて、卵が筋状につながっています。この状態のものを「生すじこ」と言い、店頭で一般的に販売されている筋子は、この「生すじこ」を塩漬けしたものです。

正確に言うと、鮭の筋子とマスの筋子では、見た目や味が少し違ってきます。濃厚で旨味のある味わい、触るとすぐにつぶれる柔らかい食感は一緒です。また、塩漬けほどのコクはないものの、筋子には醤油漬けみそ漬けもあります。

いくらとは?筋子より粒が大きいワケ

いくらも筋子と同じように、鮭・マスの卵です。その中でも、「秋鮭の卵」が一般的成熟して一粒づつが大きくなった状態の生すじこをほぐして、バラバラにしたものを「いくら」と呼びます。加工されて市場に出回るいくらは、醤油漬けにしたものが9割。塩漬けや、生のまま冷凍されたものもありますが、ごく少数です。いくらは筋子より粒が大きく、プチプチとした触感を楽しむことができます。

「たらこ」とは親が違う

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ちなみに筋子やいくらと同じように、魚卵として人気のある「たらこ」。こちらはスケトウダラの卵を塩漬けにしたものです。筋子と同じように、卵巣膜に覆われた状態のまま加工されます。

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