この記事では「コロン」と「セミコロン」の違いについてみていきます。どちらも英語の論文などで文を繋ぐ記号、日本語でいうところの句読点や接続詞のようなイメージがあるよな。違いはずばり「前の文との間に主従関係があるかどうか」のようです。今回はそんな「コロン」と「セミコロン」について、例文を交えつつ、意味や使い方、類似する他の記号について雑学大好きのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。雑学大好き。

英文におけるコロンとセミコロンの意味とは

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コロンとセミコロンってそもそもどんな意味なのでしょうか。

コロンはピリオドが上下に2つの記号(:)、セミコロンは上がピリオドで下がカンマのような記号(;)の事です。

コロンとセミコロンはニュアンスは違いますが、どちらも文と文を繋ぐ記号。

文中に用いることで接続詞を省略することが可能になり、長文の場合接続詞の省略を繰り返すことで、冗長にならず読みやすくなるという点がメリット。

主従関係を意味するコロン

従属接続詞を使用しないで文と文を接続するのがセミコロン。従属接続詞とはなぜなら(because)」のことだと思っていただいて問題ありません。前の文の原因をコロン以降で説明するわけですね。

「なぜなら」を使用する場面では、セミコロンで代用することが可能と覚えておきましょう。

また、前の文の例を挙げたり補足する時にも使用されます。

ピリオドとコロンの中間的立ち位置のセミコロン

等位接続詞を使用しないで文と文を接続するのがセミコロン。等位接続詞とは「さらに(and)」や、「または(or)」などのこと。

「さらに」や「または」を使用する場面では、セミコロンで代用することが可能なのです。

コロンとセミコロンを用いた例文を紹介

それでは実際に、コロンとセミコロンを用いた例文をいくつか見てみましょう。

・She got angry:he was late.

・Bring the following items:pen-and-pencil set,Exam Admission Ticket.

・I like playing baseball;my brother likes playing soccer.

\次のページで「コロンとセミコロン以外の句読点をあらわす記号」を解説!/

一つ目のコロンを用いた文は、「彼が遅刻したので、彼女は怒った」という意味。コロンより前の文の理由をコロン以降で説明したかたち。

二つ目のコロンを用いた文は、「受験票、筆記用具を持参してください」という意味。コロンより前の文の内容を補足説明したかたち。

最後のセミコロンを用いた文は「私はテニスが好きで、さらに私の兄はサッカーが好きだ」という意味。コロンより前の文に対して「さらに」でコロン以降を述べたかたち。

コロンとセミコロン以外の句読点をあらわす記号

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コロンやセミコロンのように句読点の役割を果たす記号は他にもありますよね。

上の例文でも既に出てきている基本的な記号。そう、「ピリオド」と「カンマ」です。

ピリオドは日本語でいうところの「。」

「ピリオド(.)」は日本語でいうところの「。」に該当。前の文の終了を意味し、文の切れ目に用いられますね。

英文において、文末以外にもMr.など表記して使いますね。あのピリオドは略語を用いているという意味なのです(Misterのところを簡略)。

ピリオドは他にも「ポイント」、「ドット」などとも呼ばれますね。

カンマは日本語でいうところの「、」

「カンマ(,)」は日本語でいうところの「、」に該当。単純に前の文と後ろの文を繋ぐ記号です。

数字の区切りや小数点にも使用されますね。

カンマは他にも「コンマ」、「セディーユ(フランス語)」などとも呼ばれます。

\次のページで「英文以外でも使用されるコロンとセミコロン」を解説!/

英文以外でも使用されるコロンとセミコロン

英文以外にもコロンやセミコロンは使われますね。別の分野での意味について「数学」と「プログラミング」の分野を見ていきましょう。

コロンは比率の表記にも用いられる

数学においてコロンは1:1のように、比率の表記に用いられますね。これは数学じゃなくても日常的に使用されますが。

プログラミングの分野ではセミコロンはピリオドと同義

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次にプログラミングの分野(ここではjavaを例に挙げます)では、セミコロンはピリオドと同じ意味になり、文の終了を意味します。

コロンは「条件式=A:B」という形で記述され、「条件式が真のケースではA、偽のケースではBを返しますよ」といた意味合いになるり、コロンは二つのケースを結ぶ「、」のような意味になりますね。

コロン、セミコロンの使い方をマスターすると文章がスマートに

文章を読み解くうえでは、前後の文を読み解くことも重要。becauseの置き換えであるコロンは問題ないのですが、セミコロンは様々な接続詞の置き換えになりますから、不自然にならないように訳さないといけません。今度は文章を書く場合、何かを引用することって結構ありますよね。他にも、becauseで理由を述べることも結構あると思います。そこをコロンに置き換えたり、各種の接続詞をセミコロンに置き換えることで、文章がよりネイティブでスマートになりますね。

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言葉雑学

コロンとセミコロンの違いは「前の文との間に主従関係があるか」!使い方やカンマやピリオドとの違いについて雑学大好きライターがわかりやすく解説!

この記事では「コロン」と「セミコロン」の違いについてみていきます。どちらも英語の論文などで文を繋ぐ記号、日本語でいうところの句読点や接続詞のようなイメージがあるよな。違いはずばり「前の文との間に主従関係があるかどうか」のようです。今回はそんな「コロン」と「セミコロン」について、例文を交えつつ、意味や使い方、類似する他の記号について雑学大好きのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。雑学大好き。

英文におけるコロンとセミコロンの意味とは

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コロンとセミコロンってそもそもどんな意味なのでしょうか。

コロンはピリオドが上下に2つの記号(:)、セミコロンは上がピリオドで下がカンマのような記号(;)の事です。

コロンとセミコロンはニュアンスは違いますが、どちらも文と文を繋ぐ記号。

文中に用いることで接続詞を省略することが可能になり、長文の場合接続詞の省略を繰り返すことで、冗長にならず読みやすくなるという点がメリット。

主従関係を意味するコロン

従属接続詞を使用しないで文と文を接続するのがセミコロン。従属接続詞とはなぜなら(because)」のことだと思っていただいて問題ありません。前の文の原因をコロン以降で説明するわけですね。

「なぜなら」を使用する場面では、セミコロンで代用することが可能と覚えておきましょう。

また、前の文の例を挙げたり補足する時にも使用されます。

ピリオドとコロンの中間的立ち位置のセミコロン

等位接続詞を使用しないで文と文を接続するのがセミコロン。等位接続詞とは「さらに(and)」や、「または(or)」などのこと。

「さらに」や「または」を使用する場面では、セミコロンで代用することが可能なのです。

コロンとセミコロンを用いた例文を紹介

それでは実際に、コロンとセミコロンを用いた例文をいくつか見てみましょう。

・She got angry:he was late.

・Bring the following items:pen-and-pencil set,Exam Admission Ticket.

・I like playing baseball;my brother likes playing soccer.

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