
肉食動物は短距離型
肉食動物は短い距離を一気に駆け抜けることができます。獲物を追いかける時に、瞬間的に加速して速度をつけることで、獲物との距離を一気に縮めることができるんですね。世界最速の哺乳類と言われるチーターは時速120km/hで走ることで有名ですよね。ですが、スタミナがないためすぐに疲れてしまいます。
草食動物はひづめがある
草食動物には硬くおおきなひづめがついているものが多いです。これは敵から逃げるために長距離を走りやすくする工夫なんですよ。また、草食動物は身体が大きいですよね。あの大きな身体を支え、足を痛めないようにするためにも強くて頑丈なひづめが必要なんですね。
肉食動物はかぎづめがある
肉食動物には鋭くとがったかぎづめがあります。猫に引っかかれた経験がある方もいるのではないでしょうか?かぎづめは、獲物を捕らえるためのいわば武器です。あの爪のおかげで自分よりも大きな身体の動物にとびかかり、決して離さないようにできるんですね。チーター以外のネコ科の爪は使わないときにはしまっておける優れものなんですよ。
雑食動物とは?
雑食動物とは、肉食、草食両方の食性をもつ動物のことです。人間はお肉も野菜も食べるため雑食ですよね。その他雑食動物にはイヌやカラス、ドブネズミなどがおり、比較的人の生活に近い生き物が多いです。野生動物だとクマやチンパンジーなどが雑食動物ですね。
雑食動物の歯は肉食動物と草食動物のちょうど中間のような形をしているんですよ。前歯では肉を噛み切りやすいように、奥歯は食べ物をすりつぶしやすいように、両方の特徴を持ち合わせています。
消化器の長さも肉食動物と草食動物の中間の長さです。草食動物の腸は大変長いですが、肉食動物は短いという特徴があることをお話ししましたね。その中間の長さの腸をもつ私たちは肉と野菜の両方から栄養を吸収できるのです。
これらの特徴は他の動物に比べ、進化的に利点が多いといえます。もし、生態系の環境に変化があった場合、時に動物は自分の食性などを変えなくてはなりませんね。しかし雑食の場合、栄養を補給する”あて”が幅広いため、あらゆる環境に適応できると考えられます。この特徴は、自分の行動範囲や生息地を拡大するためにも大いに役立っているんですよ。
草食動物と肉食動物の違いは生きるための工夫
ここまで読んでいただきありがとうございました。今回は、草食動物と肉食動物の違いについて解説してきましたね。目のつき方、歯や爪の形状、腸の長さ、それぞれの得意な走り方まで様々な点で大きな違いがありましたね。このような動物ならではの変わった身体の特徴や行動には必ず意味があります。これらは草食、肉食に限らず動物みんながもっている、生きていくための工夫なんです。だから動物には様々な種類や形があって面白いんですよね。今回の記事を読んで、動物たちが生きるために様々な工夫をしているということを知ってもらえたら嬉しいです。動物園などを訪れた際には、今日読んだ記事のことを思い出してみてくださいね。
画像使用元:いらすとや