
草食動物は目が横向き
草食動物の目は横向きについています。目が横にあると広い範囲を見渡すことができるんです。ウサギの場合、なんと360°ぐるりと見渡すことができるんですよ。そのおかげで、草食動物は敵をいち早く見つけて逃げることができるのです。後ろに誰がいるかわかるなんて便利ですね。
肉食動物は目が前向き
肉食動物の目は前向きについており、顔の中心に寄り目がちになっているのが特徴ですね。これは、ものを両目で見るためです。両目でものをみると、ものを立体的に見ることができます。そのおかげで、獲物を捕まえる時に距離感をはかりやすくなるという利点があるんです。
特徴2:『歯』の違い
動物の歯は口の入り口から順に、門歯→犬歯→臼歯と並んでいます。その基本的な構造はそんな動物も同じです。しかし、どんなものを食べるのかによって、発達している歯が異なるんですよ。詳しく見ていきましょう。
草食動物は臼歯が発達している
草食動物は草を主食にしているため、奥歯である臼歯が太くがっしりと生えています。実は食べ方も独特なんですよ。普通、私たちは食べ物をモグモグと縦方向に口を動かして噛みますよね。しかし草食動物はこの臼歯を使って、石うすのように横方向にすり合わせるようにして草を小さくするんです。噛むというよりかはすりつぶすというイメージですね。そのため、歯のかみ合わせの部分は平たくなっていて、でこぼこしていないのが特徴です。こうして草食動物は硬い草でも飲み込むことができるんですね。
肉食動物は犬歯が発達している
肉食動物は犬歯がよく発達しています。犬歯はいわゆる牙ですね。鋭くとがった犬歯を使って、確実に獲物をしとめるんです。また、臼歯も尖ってハサミのような形状になっています。これは肉を裂きやすくして、食べやすいようにするためなんです。草食動物と同じ臼歯でも、その形状や使い方は全く異なるんですね。
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