この記事では挙式と披露宴の違いについてみていきます。「結婚式」とひとくくりにされがちな挙式と披露宴ですが、実はその意味も内容も色々と違いがあるようです。それぞれのスタイルや流れを知っておくことは、結婚する側はもちろん、参加する側にとっても重要です。今回は2つの違いを定義から確認し、雑学大好き主婦ライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する主婦ライター。今回は雑学好きの知識を活かし、挙式と披露宴の違いを詳しく解説する。

挙式と披露宴は別のもの!それぞれの定義を知ろう

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その違いが曖昧になりがちな「挙式」と「披露宴」ですが、実は全く別のものになります。結婚の誓いを立てる「挙式」と、新郎新婦をお披露目する場の「披露宴」。一般的にはこの2つを「結婚式」と呼びます。では挙式と披露宴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

挙式の意味とは結婚を誓いふたりで生きていく決意を示すこと

挙式の定義は、「神さまや参列者の前で結婚を誓う儀式」のことです。さまざまな挙式のスタイルがありますが、指輪交換や誓いの言葉を交わすなど、夫婦として人生を共にすることを誓い合います。また、両親への感謝を表すという意味も込められているのも特徴です。

披露宴の意味とは二人の結婚を知人にお披露目すること

披露宴の定義は、「二人の結婚をお世話になった方々にお披露目する場」のことです。お互いのパートナーを知ってもらい、お世話になった人に感謝の想いを伝える意味があります。参加してくれたゲストと一緒に食事をし、お祝いの宴を楽しむのが一般的です。ウェディングケーキ入刀両親への感謝の手紙など、いろいろな演出を取り入れ行われます。

挙式と披露宴は両方しないとダメ!という決まりはない

日本で「結婚式」というと、挙式+披露宴の両方が一緒に行われることが多いです。挙式で両親への感謝と愛を誓い、披露宴で知人へのご紹介を兼ねて絆を深めるという流れが組まれていますが、絶対の決まりではありません。挙式のみ、披露宴のみを行うことはもちろん自由!また、挙式だけを先に行い、別日にお披露目のパーティーを行うことも可能です。

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挙式のスタイルは大きく分けて4タイプ!

「挙式」と聞くと、タキシードとウエディングドレスを着た新郎新婦が教会で誓いのキスを。そんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。実は、挙式のスタイルは大きく分けて「キリスト教式」「神前式」「人前式」「仏前式」の4タイプ。それぞれ、どのように行われるのか式の流れを見ていきましょう。

ロマンチックな雰囲気で挙式の王道スタイル「キリスト教式」

「キリスト教式」とは、キリスト教の神様の前で誓いを立てる結婚式のスタイルです。教会、または式場やホテルなどに完備されたチャペルで行われます。服装は、新郎がタキシード新婦がウエディングドレスを着用するのが一般的。

式の進行を取り行うのは、カトリック式は神父プロテスタント式は牧師です。新郎に続いて新婦が父親とバージンロードを歩くところから始まり、賛美歌を歌い、聖書の言葉を引用し結婚を誓います結婚指輪の交換誓いのキスを行うのも、キリスト教の決まりごと。参列者は儀式を静かに見守り、新郎新婦が退場する時にはフラワーシャワーで祝福をする流れになります。

クラシカルでおごそかな式を望むなら「神前式」

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「神前式」とは、神道のしきたりに沿って誓いを立てる挙式のスタイルです。古くからある、日本の伝統的な挙式の形になります。場所は神社、もしくは式場やホテルなどに完備された神殿で行うのが一般的です。服装は新郎が羽織袴新婦が白無垢や色打掛を着用。神社の宮司などが式の進行を行います。

式の流れとして行われる特徴的なものは、神に二人の結婚を伝える祝詞奏上(のりとそうじょう)や、夫婦の契りを結ぶ三三九度の杯などです。難しい儀式のように思われますが、所作などは前もって教えてもらえます。一般的に参列者は、両家の親きょうだい、もしくは親族のみということが多いようです。

オープンで自由なスタイルが魅力の「人前式」

「人前式」とは、ふたりが結婚する誓いを参列者に見届けてもらうスタイルです。宗教色や難しい手順などがないので、ふたりの希望に添ったオープンで自由な式が叶えられます。場所は、チャペル結婚式場レストランガーデンで行われることが多いようです。服装は、洋装和装どちらのパターンもあります。

人前式では、参列者に向かってふたりが結婚の誓いの言葉を述べ、拍手などで承認をもらう形です。また、結婚証明書をゲストと一緒に作成するなど、挙式に参加してもらう演出ができるのも人気の秘密になります。

来世での結びつきを誓うという考えの「仏前式」

「仏前式」とは、仏様やご先祖さまに結婚の報告をするスタイルです。 一度結婚をすると来世まで連れ添うという仏教の教えのもと、新郎新婦が仏様のまえで結婚の誓いを立てます。場所は、 ゆかりのあるお寺寺院、また自分の家の仏前で行うのが主流。服装は洋装でも和装でも良いと言われていますが、新郎が羽織袴、新婦が白無垢を着用することが多いようです。

挙式に「数珠(じゅず)」が必要なのも仏前式ならではの特徴で、お経が読まれたり、お焼香をすることもあります。仏前式は珍しく、経験している人が少ないので、参列者の印象にも強く残る挙式になるはずです。

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披露宴の行われる場所や流れに決まりごとはある?

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「披露宴」は、二人の結婚を報告しつつ、参加者をもてなすパーティです。場所は、一般的にはホテルや式場にある披露宴会場が多いですが、ゲストハウスレストランで行われるケースも。披露宴の流れに決まりはありませんが、次のように組まれていることが多いです。

新郎新婦の入場からスタートし、祝辞や乾杯の発声が行われます。食事をとりながらの歓談、ケーキ入刀余興があり、花嫁の手紙両親への記念品贈呈。最後に新郎が挨拶をして、約2時間半の披露宴は終了です。今は、ラフな披露宴を好む人も多く「カジュアルウエディング」というスタイルもあるので、選択の幅はかなり広がっています。

挙式に呼ぶ人は「親族など身近な人」披露宴は「お世話になった人を広く」が目安

挙式と披露宴、どんな人を呼ぶのが適切かは、明確な決まりがあるわけではありません。挙式は「親族のみか、親族+親しい友人」、披露宴は「親族や親しい友人+主賓や上司・会社関係の人」を広く呼ぶことが多いようです。

また、神前式仏前式の挙式は「親族のみ」と限定されることもあるので、事前にチェックすることをおすすめします。

挙式も披露宴も自分たちらしいスタイルで自由に!

今回は、意外と知らない「挙式」「披露宴」のスタイルや、流れの違いについての解説でした。挙式も披露宴も自分事として、そう何度も経験することではありません。伝統的なものや定番の良さを楽しむのも、カジュアルに新しくなものを取り入れるのも自由です。新郎新婦はもちろん、親族や参加者など皆の思い出に残る挙式や披露宴ができたら最高ですね!

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3分でわかる挙式と披露宴の違い!挙式のスタイルや披露宴の流れ・式に呼ぶ人の違いまでを雑学大好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では挙式と披露宴の違いについてみていきます。「結婚式」とひとくくりにされがちな挙式と披露宴ですが、実はその意味も内容も色々と違いがあるようです。それぞれのスタイルや流れを知っておくことは、結婚する側はもちろん、参加する側にとっても重要です。今回は2つの違いを定義から確認し、雑学大好き主婦ライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する主婦ライター。今回は雑学好きの知識を活かし、挙式と披露宴の違いを詳しく解説する。

挙式と披露宴は別のもの!それぞれの定義を知ろう

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その違いが曖昧になりがちな「挙式」と「披露宴」ですが、実は全く別のものになります。結婚の誓いを立てる「挙式」と、新郎新婦をお披露目する場の「披露宴」。一般的にはこの2つを「結婚式」と呼びます。では挙式と披露宴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

挙式の意味とは結婚を誓いふたりで生きていく決意を示すこと

挙式の定義は、「神さまや参列者の前で結婚を誓う儀式」のことです。さまざまな挙式のスタイルがありますが、指輪交換や誓いの言葉を交わすなど、夫婦として人生を共にすることを誓い合います。また、両親への感謝を表すという意味も込められているのも特徴です。

披露宴の意味とは二人の結婚を知人にお披露目すること

披露宴の定義は、「二人の結婚をお世話になった方々にお披露目する場」のことです。お互いのパートナーを知ってもらい、お世話になった人に感謝の想いを伝える意味があります。参加してくれたゲストと一緒に食事をし、お祝いの宴を楽しむのが一般的です。ウェディングケーキ入刀両親への感謝の手紙など、いろいろな演出を取り入れ行われます。

挙式と披露宴は両方しないとダメ!という決まりはない

日本で「結婚式」というと、挙式+披露宴の両方が一緒に行われることが多いです。挙式で両親への感謝と愛を誓い、披露宴で知人へのご紹介を兼ねて絆を深めるという流れが組まれていますが、絶対の決まりではありません。挙式のみ、披露宴のみを行うことはもちろん自由!また、挙式だけを先に行い、別日にお披露目のパーティーを行うことも可能です。

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