この記事では「朝起きは三文の徳」について解説する。

端的に言えば朝起きは三文の徳の意味は「朝早く起きて活動すれば僅かばかりでも得をする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で7年間のライター経験を持つeastflowerを呼んです。一緒に「朝起きは三文の徳」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/eastflower

今回の記事を担当するのは語学好きで英語、中国語が得意な7年目のライター、eastflower。「朝起きは三文の徳」の言葉の起源やどんな場面で使えるのかをわかりやすく解説していく。

「朝起きは三文の徳」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「朝起きは三文の徳」(あさおきはさんもんのとく)の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「朝起きは三文の徳」の意味は?

それでは、まず、辞書の意味を見ていきましょう。

1. 朝早く起きて仕事に励めば、たとえわずかでも利益になる。「徳」は、得に同じ。

出典: ことわざを知る辞典「朝起きは三文の徳」

「朝起きは三文の徳」は、辞書で説明されているとおり、朝早く起きてすぐに活動を始めることはわずかでも利益になるという意味ですが、日本だけでなく世界中で「朝早く起きること」は価値のあることだと考えられています。朝早く起きるためには夜更かし(よふかし)せずに早く寝ることも重要ですね。「早寝早起き」(はやねはやおき)は規則正しい生活習慣を作り上げるための基本行動なのです。

 

「朝起きは三文の徳」の語源は?

「朝起きは三文の徳」「朝起き」(あさおき)とは、「朝早く起きること」の他に「目が覚めたあと二度寝することなくそのまま起きて活動すること」の意味でもあります。「三文の徳」(さんもんのとく)の「三文」(さんもん)「文」(もん)とは江戸時代には庶民の間にも普及した硬貨のことでありもっとも安い通貨のことでした。このことわざの中の「三文」というのは、「ほんの少しの価値」の例えとして使われています。辞書で説明されている通り、「朝起きは三文の徳」とは「朝早く起きて活動すると、わずかではあるが利益を得られる」という意味です。尚、この「朝起きは三文の徳」の中では、「徳」は「得」と同じ意味で使われています。

\次のページで「「朝起きは三文の徳」の使い方・例文」を解説!/

「朝起きは三文の徳」の使い方・例文

「朝起きは三文の徳」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1. 「朝起きは三文の徳というけれど、昨年から目が覚めたらすぐに起きて朝食を自分で作って自宅で食べるようにしたんだ。そしたら月で1万円くらい節約できるようになったんだ。考えてみると、コーヒーショップで朝食べると1食500円くらいかかるだろ?」

2. 「友達がみんな朝活を始めたから自分もつられて簿記の勉強をやりはじめたんです。もともと理系の学校に行ってたから経済の世界には苦手意識もあったんですけど、朝起きは三文の徳というように今では、新聞に書かれていることもよく理解できるようになったよ。」

例文のように朝早く起きて朝ご飯を作ったり、勉強したりしている人たちも少なくありません。他にも朝活(あさかつ)として、ジョギングしたり、犬の散歩したりしている方々も多いようです。限られた時間ですから朝早くから活動し始めることは時間を有効に使うための良い方法のひとつかもしれませんね。

「朝起きは三文の徳」の類義語は?違いは?

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それでは、「朝起きは三文の徳」の類義語を見ていきましょう。         

「朝起き千両、夜起き百両」

「朝起きは三文の徳」と同じように朝早く起きることが得であるとすることわざのひとつに「朝起き千両、夜起き百両」(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)があります。

「朝起き千両、夜起き百両」の「千両」や「百両」の「両」とは、江戸時代の金を使用して作られた通貨のことで、かなり高額通貨だったようですね。「朝起き千両、夜起き百両」とは、「朝早く起きて仕事に励むことは、夜中に起きて活動するよりも10倍も得になる」という意味になります。「朝起きは三文の徳」は、「朝早くおきることはわずかばかりの得」であるという解釈に対して、「朝起き千両、夜起き百両」の方は、「何倍も特になるという点」でニュアンス的には異なるということが言えるでしょう。皆さんは、早起きがどのくらい得なことだと思いますか?

\次のページで「「朝起きは三文の徳」の対義語は?」を解説!/

「朝起きは三文の徳」の対義語は?

次に「朝起きは三文の徳」の対義語を見ていきましょう。

「惰眠を貪さぼる」

「朝起きは三文の徳」は、「早起きすれば得になる」という言わば「早起きのすすめです。」「朝起きは三文の徳」の反対語ではありませんが、逆に「寝てばかりいることを批判する」慣用句がありますので、ご紹介しましょう。

それは、「惰眠を貪さぼる」(だみんをむさぼる)です。
「惰眠を貪さぼる」の「惰眠」(だみん)とは、「なまけて眠ること」、「のらくらしている」という意味で、「惰眠を貪さぼる」とは、全体で、「寝てばかりいて日々を無にに暮らしている様子」あるいは、「停滞していて活気がない」という意味になります。疲れたときに良く眠ることは大切なことですが、どうも「早起き」は「勤勉でよい習慣」、「寝てばかりいるのはなまけ者」というイメージがあるのかもしれないですね。

「朝起きは三文の徳」の英訳は?

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次に「朝起きは三文の徳」の英訳を見ていきましょう。

「The early bird catches the worm」

「朝起きは三文の徳」を英訳する場合に決まり文句、いわゆる慣用句があります。「The early bird catches the worm」です。この慣用句は、高校英語では構文の本などによくでてくる言い回しのため覚えている方も多いのではないでしょうか?

「The early bird catches the worm」の「The early bird」とは、「早起きした鳥」のことで「the worm」(wˈɚːm)は、細長く足のない虫、例えば、芋虫やミミズなどのことをいいます。「The early bird catches the worm」は直訳すると、「早起きした鳥は、エサである虫を捕まえやすい」といういことです。つまり、「鳥の世界でも朝起きすると利益が得られやすい」という意味になります。「the early bird」や「the worm」は、「定冠詞 the+名詞の単数」になっていますが、「ライオンというものは」や「虎というものは」というように特定のものの一般的な特質を表現したい場合には、「the + 名詞」で「the lion」や「the tiger」というように表現するのです。

「朝起きは三文の徳」を使いこなそう

この記事では「朝起きは三文の徳」の意味や使い方などを見てきました。「 朝早く起きて仕事などの活動を始めれば少しでも利益になる」という意味でしたね。朝早く起きて活動を始めることで時間を有効活用することは大切なことです。しかし、朝が得意でない方も少なくないでしょう。そんな方は自分の体質をよく理解して自分はどんな時間帯が調子よくはかどる活動ができるかを考えてみてはいかがでしょうか。現在では企業などでもフレックスタイムの制度を導入しているところも少なくありません。自分にあった時間に活動できるようにうまく調整できるといいですね。

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【慣用句】「朝起きは三文の徳」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「朝起きは三文の徳」について解説する。

端的に言えば朝起きは三文の徳の意味は「朝早く起きて活動すれば僅かばかりでも得をする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で7年間のライター経験を持つeastflowerを呼んです。一緒に「朝起きは三文の徳」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/eastflower

今回の記事を担当するのは語学好きで英語、中国語が得意な7年目のライター、eastflower。「朝起きは三文の徳」の言葉の起源やどんな場面で使えるのかをわかりやすく解説していく。

「朝起きは三文の徳」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「朝起きは三文の徳」(あさおきはさんもんのとく)の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「朝起きは三文の徳」の意味は?

それでは、まず、辞書の意味を見ていきましょう。

1. 朝早く起きて仕事に励めば、たとえわずかでも利益になる。「徳」は、得に同じ。

出典: ことわざを知る辞典「朝起きは三文の徳」

「朝起きは三文の徳」は、辞書で説明されているとおり、朝早く起きてすぐに活動を始めることはわずかでも利益になるという意味ですが、日本だけでなく世界中で「朝早く起きること」は価値のあることだと考えられています。朝早く起きるためには夜更かし(よふかし)せずに早く寝ることも重要ですね。「早寝早起き」(はやねはやおき)は規則正しい生活習慣を作り上げるための基本行動なのです。

 

「朝起きは三文の徳」の語源は?

「朝起きは三文の徳」「朝起き」(あさおき)とは、「朝早く起きること」の他に「目が覚めたあと二度寝することなくそのまま起きて活動すること」の意味でもあります。「三文の徳」(さんもんのとく)の「三文」(さんもん)「文」(もん)とは江戸時代には庶民の間にも普及した硬貨のことでありもっとも安い通貨のことでした。このことわざの中の「三文」というのは、「ほんの少しの価値」の例えとして使われています。辞書で説明されている通り、「朝起きは三文の徳」とは「朝早く起きて活動すると、わずかではあるが利益を得られる」という意味です。尚、この「朝起きは三文の徳」の中では、「徳」は「得」と同じ意味で使われています。

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