
日本語検定のウェブサイトを作っていたのだが、大手企業が参入してお客を取られてしまい、更新に身が入らなくなってしまった。
「手が付かない」の対義語は?
「手が付かない」の対義語は「心血(しんけつ)を注ぐをそそぐ」「神経を注ぐ」がいいでしょう。似た表現のため、一緒に解説します。
「心血を注ぐ」「神経を注ぐ」
「心血を注ぐ」は「全力でことに取り組むこと」、「神経を注ぐ」は「一心に集中する」という意味の慣用表現です。
「手」「身」を使った表現を紹介してきましたが、さらに「心血」「神経」も登場しました。身体に関する様々なものを使って「取り組む」表現があるのは面白いところですね。
意味の違いとしては「心血」のほうが「思いっきり、パワフルに」、「神経」が「細かいところまで」という特徴があります。読みも似ているためしっかり使い分けられるようにしてください。
・地元で評判の工事会社は、仕事に心血を注ぐ職人さんのおかげでとても良い家を仕上げてくれる。
・妹は来月あるそろばん検定の対策のため、毎日何時間もひとりきりで練習に神経を注いでいる。
「too ~ to concentrate on」
これは「~すぎて、集中できない」という意味になるフレーズです。「too ~ to」は受験でも頻出の「~すぎて、できない」構文ですね。英語には「手が付かない」をそのまま言い表せる表現がないため、こちらを紹介しました。
副詞や形容詞を修飾する「too」には、「あまりも~すぎる(すぎて、できない)」と強い意味からの否定を表せるため、「大きな理由」によって集中できない「手が付かない」を表すのに適していると言えるでしょう。
動詞部分の「concentrate on(集中する)」は、「settle down(落ち着く)」などに変えても構いません。文脈から適した単語を選べるようにしましょう。
\次のページで「「手が付かない」を使いこなそう」を解説!/