
「手が付かない」の使い方・例文
「手が付かない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
・となりで一緒に勉強をしている彼女だが、表情を見るにテレビのランキング結果ばかり気にしていて宿題に手が付かないのは一目瞭然だ。
・大好きなアイドルの関連書籍の発売日前後は、あの姉妹揃って練習に手が付かないとコーチが嘆いている。
・研究会の月間発表だというのに、先日実施された健康診断の結果が気になって担当編集者はどうにも手が付かないようだった。
「物事に集中が出来ない」というニュアンスが伝わりますでしょうか。この表現が出てきた際に押さえたいポイントは、「集中すべき物事」と「集中できない理由」の二つがあること。どちらも文脈で重要になる要素ですので、しっかり押さえるようにしましょう。
また他のことに集中できなくなるくらいですから、「集中できない理由」が、ささやかではなく大きなものであることも読み取れます。
逆に、たとえば「学校に行く途中でちょっといいことがあって、勉強に手が付かない」のような言い方はチグハグになってしまうでしょう。用法が適切かどうかにも注目したいところです。
「身が入らない」
「身が入らない」は「物事に一生懸命になれない、集中して取り組めない」という意味の慣用表現です。
「身」には「自分自身、その人の全力」といったニュアンスがあり、「自身の力が入らない=集中できない」と「手が付かない」と同様の意味を持ちます。「手が付かない」の言い換えとして選択させる問題もあるかもしれません。ここで一緒に覚えてしまいましょう。
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