この記事では、ラムとマトンの違いについてみていきます。どちらも羊肉の名前ですが、2つの違いをはっきりと理解している人は少ないのではないか?どうも牛肉や豚肉のように部位の名前ではなく、成長度合いに秘密があるようです。今回はラムとマトンの味や特徴の違いはもちろん、羊肉の代表料理「ジンギスカン」について、どさんこライターおかちづと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛するどさんこライター。今回は北海道のソウルフード「ジンギスカン」で使われる、ラムとマトンの違いを詳しく解説する。

ラムとマトンは「子羊の肉」と「成長した羊肉」の違い!

image by iStockphoto

ラムとマトンはどちらも羊肉の名前になります。「ラム肉」はよく聞きますが、「マトン」という言葉はなじみがないのではないでしょうか。簡単に言うとラムは仔羊の肉を指し、マトンは成長した大人の羊肉を指します。詳しいラムとマトンの定義は次のとおりです。

・ラムの定義~生後1年未満の仔羊、もしくは永久歯がまだ生えていない時期の羊肉
・マトンの定義~生後2年~7年程度の羊肉、もしくは永久歯が3本以上ある大人の羊肉

クセがなく柔らかい肉質のラム

ラムは羊特有の臭みやクセがなく柔らかい肉質。味もさっぱりとして淡泊なので、ラム肉になじみのない人でも食べやすいのが特徴です。

また、特に生後2~3か月のラムを「ミルクラム」と呼びます。乳飲み仔羊のことで、5、6月にしか出荷されない高級肉です。ふんわりと甘い香りのミルキーな味は、一度食べると忘れられない美味しさと言われています。

羊特有のにおいはあるが旨味のつまったマトン

マトンは、脂のコクと旨味が詰まった弾力のある肉質が特徴です。ラムに比べると独特なにおいとクセが多少ありますが、羊肉が好きな人たちの間では「マトンの方がうまい!」と好んで食べられます。品質の低いマトンは臭みが強いので、新鮮で良質のものを選ぶ方がよいでしょう。

\次のページで「ラムとマトンの中間の肉?!ホゲットとは」を解説!/

ラムとマトンの中間の肉?!ホゲットとは

ラムとマトンの間の肉、というものも存在します。「ホゲット」と呼ばれ、生後1~2年未満、もしくは永久歯が1~2本しか生えていない羊肉のことです。ホゲットはラムの柔らかい食感マトンの旨味2つの良さを併せ持った味わいが特徴。

羊肉はたいていラムで出荷されてしまうので、ホゲットは希少肉になります。一般的なお店で見つけるのは難しいでしょう。

ジンギスカンで食べられる肉はラム?マトン?

image by iStockphoto

日本で羊肉といえば、やはりジンギスカンが人気。ジンギスカンは羊肉と野菜を専用の鍋で焼いて食べる料理で、ラムとマトンどちらの肉もokです。それぞれの違いに合わせた食べ方を、ジンギスカンの歴史と合わせて見ていきましょう。

北海道のソウルフード「ジンギスカン」の歴史

ジンギスカンがよく食べられるようになったのは、実は昭和に入ってからです。元々、羊毛を刈るために飼われていた羊を、北海道の農家で細々と食べていたのがはじまりと言われています。

クセの強さから一般的に広まらなかった羊肉ですが、たれに漬け込むスタイルが確立した戦後から徐々に定着。市販のタレが発売された昭和30年代に、家庭料理として一気に普及しました。

ラムはそのまま焼いても下味をつけても美味しい

ジンギスカンは肉に下味をつけて焼く方法と、そのまま焼いてタレで食べる方法があります。ラムはクセが少なく柔らかい食感なので、どちらの方法でも美味しく食べることが可能です。下味のついたお肉の方がさらに羊のクセが消えるので、初心者さんには味付き肉をおすすめします。

マトンは下味をつけた新鮮なものがおすすめ

マトンはラムに比べて多少クセがあるので、ニンニクなどが入ったタレに漬け込んで、下味のついている状態の肉を焼くのがおすすめです。またマトンは質が良く新鮮なものの方が、格段に臭みがなく美味しく食べられます。選ぶ際には注意してください。

\次のページで「ヘルシーな肉として人気!ラムとマトンを使ったおすすめレシピ」を解説!/

ヘルシーな肉として人気!ラムとマトンを使ったおすすめレシピ

image by iStockphoto

羊肉は低カロリーな上、良質なたんぱく質が豊富なのでヘルシーな肉としても人気です。カルニチンを多く含むため、脂肪燃焼を促進する働きも。ここでは、ラムとマトンを美味しく食べるおすすめレシピを紹介します。

お肉の柔らかさを楽しむラム・スパイスを効かせて味わうマトン

ラムは、肉の柔らかさを楽しめるステーキソテーなどがおすすめ。においもクセもないので、オーブンで野菜と一緒に焼き、ソースをかけるだけで美味しく食べられます。

マトンは、つけだれで下味をつけて炒め物にしたり、カレーなどスパイスを効かせた煮込み料理にもぴったりです。ヘルシーで旨味のある仕上がりになります。

それぞれの特徴を生かしてラムとマトンを堪能しよう

ラムとマトンの違いを知ることで、少しでも羊肉を身近に感じてもらえたでしょうか。北海道の精肉売り場では、かなりのスペースでラム肉が売られています。家庭料理にも取り入れやすくダイエットにもぴったりです。それぞれの特徴を生かしたお料理を、ぜひ堪能してみてください!

" /> ラムとマトンの違いは成長度合いによるものだった!ジンギスカンはラム肉だけ?味や栄養の特徴をどさんこライターが3分でわかりやすく解説 – ページ 2 – Study-Z
雑学食べ物・飲み物

ラムとマトンの違いは成長度合いによるものだった!ジンギスカンはラム肉だけ?味や栄養の特徴をどさんこライターが3分でわかりやすく解説

ラムとマトンの中間の肉?!ホゲットとは

ラムとマトンの間の肉、というものも存在します。「ホゲット」と呼ばれ、生後1~2年未満、もしくは永久歯が1~2本しか生えていない羊肉のことです。ホゲットはラムの柔らかい食感マトンの旨味2つの良さを併せ持った味わいが特徴。

羊肉はたいていラムで出荷されてしまうので、ホゲットは希少肉になります。一般的なお店で見つけるのは難しいでしょう。

ジンギスカンで食べられる肉はラム?マトン?

image by iStockphoto

日本で羊肉といえば、やはりジンギスカンが人気。ジンギスカンは羊肉と野菜を専用の鍋で焼いて食べる料理で、ラムとマトンどちらの肉もokです。それぞれの違いに合わせた食べ方を、ジンギスカンの歴史と合わせて見ていきましょう。

北海道のソウルフード「ジンギスカン」の歴史

ジンギスカンがよく食べられるようになったのは、実は昭和に入ってからです。元々、羊毛を刈るために飼われていた羊を、北海道の農家で細々と食べていたのがはじまりと言われています。

クセの強さから一般的に広まらなかった羊肉ですが、たれに漬け込むスタイルが確立した戦後から徐々に定着。市販のタレが発売された昭和30年代に、家庭料理として一気に普及しました。

ラムはそのまま焼いても下味をつけても美味しい

ジンギスカンは肉に下味をつけて焼く方法と、そのまま焼いてタレで食べる方法があります。ラムはクセが少なく柔らかい食感なので、どちらの方法でも美味しく食べることが可能です。下味のついたお肉の方がさらに羊のクセが消えるので、初心者さんには味付き肉をおすすめします。

マトンは下味をつけた新鮮なものがおすすめ

マトンはラムに比べて多少クセがあるので、ニンニクなどが入ったタレに漬け込んで、下味のついている状態の肉を焼くのがおすすめです。またマトンは質が良く新鮮なものの方が、格段に臭みがなく美味しく食べられます。選ぶ際には注意してください。

\次のページで「ヘルシーな肉として人気!ラムとマトンを使ったおすすめレシピ」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: