生き物・植物雑学

ナメクジとカタツムリの違いは殻だけ!?生態・寿命・エスカルゴとの違いまで生き物好きライターが詳しくわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事ではナメクジとカタツムリの違いについてみていくぞ。どちらも梅雨など雨が降っているときによく見かけるイメージがある生き物だよな。違いはずばり殻の有無のようだが、生態や寿命など調べてみるといろいろ違いがあるみたいだ。
今回はそんなナメクジとカタツムリの違いを、そもそもどんな生物であるのか確認しつつ、生き物好きライター田嶋と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/田嶋あこ

生き物の観察が好きなWebライター。様々な生き物をモチーフにしたイラストなどを描いている。様々な視点から違いを詳しく解説していく。

ナメクジとカタツムリの1番わかりやすい違いは?

image by iStockphoto

ナメクジとカタツムリの姿を想像してみてください。とっても似ていますが、あるパーツだけかなりハッキリとした違いがあります。ピンときましたか?そのパーツこそが、ナメクジとカタツムリを見分ける最大のポイントです。さっそく確認していきましょう!

殻があるかないか

ナメクジとカタツムリの1番わかりやすい違いは「殻」があるかないかです。実はどちらも先祖は同じ生き物。進化していく過程で、殻がある種類とない種類に分かれました。

ちなみに殻があるほうがカタツムリで、ないほうがナメクジと見分けることができます。別の生き物なので、ナメクジに殻を与えたとしても、カタツムリにはなりません。

ただナメクジの中には「コウラナメクジ」という、背中に小さな殻を持った種類もいます。今は別の生き物であるナメクジとカタツムリが、元々は同じ生き物であったことがよくわかりますね。

またカタツムリのトレードマークである殻ですが、ヤドカリのように生まれた後に見つけて背負っている訳ではありません。生まれたときから既に付いているのです。

殻はカタツムリから分泌される「炭酸カルシウム」から作られているもの。中には、心臓・肺・腸・生殖器などの内蔵が詰まっています。無理やり殻を外すとカタツムリが死んでしまうので、扱いには注意が必要です。

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ナメクジとカタツムリを見分けるとき、1番わかりやすポイントは殻であることがわかったな。見かけたときはまず殻があるかないかで判断してみてくれ。次はもっと詳しく違いをみていくぞ。

ナメクジとカタツムリの詳しい違い

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ナメクジとカタツムリは先祖は同じですが、今はそれぞれ違う生き物として区別されています。殻の他にどんなところが違うのか、分類・生態・エサ・寿命と産卵の4点をみていきましょう。

ナメクジとカタツムリの「分類」の違い

ナメクジとカタツムリは「軟体動物門腹足鋼(なんたいどうぶつもんふくそくこう)」に分類される生き物です。

腹足鋼はお腹の部分が足になっていて、這うようにして歩くという特徴があります。ちなみにアワビ・サザエ・ウミウシなども同じです。ナメクジとカタツムリは、その中でナメクジ科とカタツムリ科に分かれます。

ナメクジは進化していく過程で背中の殻が退化してなくなった種類。敵から身を守ってくれる殻をなくした代わりに、狭い隙間などに逃げられるようになりました。殻を成長させなくていいので、エネルギーを全て自分の体にだけ注ぐことができるのも特徴となります。

カタツムリは陸に生きる巻貝の総称です。殻は敵から隠れて自分を守るだけでなく、乾燥することを防ぐ役割も。殻は傷ついて割れても自然に修復されます。

それぞれの仲間もチェックしてみましょう。

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