この記事ではブラスバンドと吹奏楽の違いについてみていきます。中高生の部活動としても人気が高く、なじみのあるこの2つ。「ブラスバンド」=「吹奏楽」との認識が一般的だと思うが、よく調べてみると明確な違いがあるようです。オーケストラやマーチングバンドとの区別も気になるところです。今回はそんな2つの違いや使用される楽器について、吹奏楽大好きライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物と音楽をこよなく愛する。年に何度も演奏会に足を運ぶ吹奏楽好きの知識を活かし、ブラスバンドと吹奏楽の違いを分かりやすく解説する。

ブラスバンドと吹奏楽は演奏する楽器の種類が違う

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ブラスバンドと吹奏楽の違いを知っていますか?日本では「ブラスバンド」=「吹奏楽」というように、同じものと思っている人が多いようです。この2つ、実は使用する楽器の種類が異なります。ちなみに欧米では、明確に違うものという認識が一般的です。では使用する楽器の違いについて詳しく見ていきましょう。

ブラスバンドは「金管楽器・打楽器」

ブラスバンドはトロンボーンのような「金管楽器」と、ティンパニのような「打楽器」で構成されているバンドのことです。ブラス(Brass)とは英語で真鍮(しんちゅう)を意味します。真鍮は金管楽器の素材となる金属なので、ブラスバンドと呼ばれているようです。

吹奏楽は「金管楽器・木管楽器・打楽器」

吹奏楽もブラスバンドと同じように「金管楽器」と「打楽器」を使用します。ではどこが違うかというと、吹奏楽はオーボエのような「木管楽器」をプラスした楽団である点です。そこへ一部、ベースのような「弦楽器」が加わることも。

欧米では吹奏楽はウィンドオーケストラウィンドバンドと呼ばれ、ブラスバンドとは違うものとして明確に線引きされています。

楽器が異なるオーケストラ・演奏形態が異なるマーチングバンドもチェック

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ブラスバンドや吹奏楽に似たものとして、オーケストラマーチングバンドがあります。その違いは分かっているようで曖昧な方も多いのではないでしょうか。楽器の種類がさらに増えるオーケストラと、演奏形態の違うマーチングバンド。ブラスバンドや吹奏楽と比較して、その特徴を見てみましょう。

\次のページで「弦楽器がメインのオーケストラ」を解説!/

弦楽器がメインのオーケストラ

オーケストラはバイオリンなどの弦楽器が中心となり、それに吹奏楽をプラスしたものです。つまり、「弦楽器」+「金管楽器」+「木管楽器」+「打楽器」を使用することになります。息を吹きこまずに鳴らすことのできる弦楽器が加わることで、ブラスバンド・吹奏楽とはまた違った演奏を楽しむことができるのが魅力です。

行進しながら演奏するマーチングバンド

マーチングバンドは行進しながら楽器を演奏するスタイルの楽団を指します。使用する楽器はブラスバンドや吹奏楽と同じように、管楽器と打楽器です。しかし、すべて同じものではなくマーチング専用の楽器を使用するのが一般的。行進しながらも演奏しやすく、見栄えも良い作りになっています。

演奏者だけではなく、ダンスチームやカラーガードなどと一緒に行進するのもマーチングバンドの特徴です。

管楽器・打楽器のアイテムを分かりやすく紹介

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トランペットやクラリネットなど、どれが金管楽器でどれが木管楽器か、よほど詳しくないとピンとこないものですよね。ブラスバンドや吹奏楽で使用される管楽器・打楽器にはどのような楽器があるのか、細かくみていきましょう。

金管楽器はラッパ型のものがメイン

金管楽器は、真鍮(しんちゅう)という金属や合金で作られ、ラッパ形の開口部をもつのが特徴です。代表的な楽器はトランペット・トロンボーン・ホルン・チューバ・ユーフォニアムなどがあります。

木管楽器は木製から金属製までバラエティ豊か

「木製の楽器だから木管楽器」という単純なくくりではありません。もちろん木製のものもありますが、金属製のフルートやサクソフォンも木管楽器です。素材ではなく、音を出す仕組みの違いによって木管楽器か金管楽器かを分類しています。代表的な楽器はフルート・オーボエ・クラリネット・サクソフォン・ファゴットなどです。

打楽器はドラムやティンパニなど種類が膨大

打楽器はパーカッションとも呼ばれ、打つ、たたく、こする、振るなどで音を出す楽器のことです。細かく分類すると、その数はなんと1100種類もあるとか!

ブラスバンドや吹奏楽で使用されるものでは、ドラムやティンパニのようなリズム系シロフォン(木琴)やグロッケン(鉄琴)のような鍵盤系トライアングルやタンバリンのような小物系などがあります。

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ブラスバンドと吹奏楽それぞれの良さを味わおう!

今回はブラスバンドと吹奏楽の違いについての解説でした。使用する楽器によって、その2つは明確に分類されます。しかし日本では、吹奏楽部を「ブラバン部」と表現することはよくあることです。日本特有の文化かもしれませんね。

金管楽器の統一感ある演奏を堪能できるブラスバンド。木管楽器の音色が加わることで、深みのある演奏を味わえる吹奏楽。それぞれの良さを感じつつ、ぜひ2つの音楽を楽しんでみてください。

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3分でわかるブラスバンドと吹奏楽の違い!使用する楽器・オーケストラやマーチングバンドとの違いまで吹奏楽大好きライターが分かりやすくわかりやすく解説

この記事ではブラスバンドと吹奏楽の違いについてみていきます。中高生の部活動としても人気が高く、なじみのあるこの2つ。「ブラスバンド」=「吹奏楽」との認識が一般的だと思うが、よく調べてみると明確な違いがあるようです。オーケストラやマーチングバンドとの区別も気になるところです。今回はそんな2つの違いや使用される楽器について、吹奏楽大好きライターおかちづと一緒に解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物と音楽をこよなく愛する。年に何度も演奏会に足を運ぶ吹奏楽好きの知識を活かし、ブラスバンドと吹奏楽の違いを分かりやすく解説する。

ブラスバンドと吹奏楽は演奏する楽器の種類が違う

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ブラスバンドと吹奏楽の違いを知っていますか?日本では「ブラスバンド」=「吹奏楽」というように、同じものと思っている人が多いようです。この2つ、実は使用する楽器の種類が異なります。ちなみに欧米では、明確に違うものという認識が一般的です。では使用する楽器の違いについて詳しく見ていきましょう。

ブラスバンドは「金管楽器・打楽器」

ブラスバンドはトロンボーンのような「金管楽器」と、ティンパニのような「打楽器」で構成されているバンドのことです。ブラス(Brass)とは英語で真鍮(しんちゅう)を意味します。真鍮は金管楽器の素材となる金属なので、ブラスバンドと呼ばれているようです。

吹奏楽は「金管楽器・木管楽器・打楽器」

吹奏楽もブラスバンドと同じように「金管楽器」と「打楽器」を使用します。ではどこが違うかというと、吹奏楽はオーボエのような「木管楽器」をプラスした楽団である点です。そこへ一部、ベースのような「弦楽器」が加わることも。

欧米では吹奏楽はウィンドオーケストラウィンドバンドと呼ばれ、ブラスバンドとは違うものとして明確に線引きされています。

楽器が異なるオーケストラ・演奏形態が異なるマーチングバンドもチェック

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ブラスバンドや吹奏楽に似たものとして、オーケストラマーチングバンドがあります。その違いは分かっているようで曖昧な方も多いのではないでしょうか。楽器の種類がさらに増えるオーケストラと、演奏形態の違うマーチングバンド。ブラスバンドや吹奏楽と比較して、その特徴を見てみましょう。

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