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物理変化と化学変化、状態変化の違いとは?理系ライターが5分で分かりやすくわかりやすく解説!

皆は物理変化という言葉を聞いたことがあるか?
水が蒸発する、ものが燃えるなどの科学現象は、その性質からいくつかのカテゴリに分けることができる。今回は身の回りの現象がどのように分けられるのか、元塾講師として物理や科学を指導していた理系ライター「ふっくらブラウス」と一緒に見ていきます。

ライター/ふっくらブラウス

機械系出身の理系ライター。力学を中心に物理分野のほか、材料の特性といった化学分野の知識を学んだ。元塾講師として、物理や化学などの理系分野を中心に指導経験もある。

物理変化と化学変化の違いとは?

物体の変形や液体の蒸発、燃焼など科学現象は物質の変化をともなうものが主流です。これら科学現象は、物理変化と化学変化の2種類に大きく分けることができます。今回は物理変化および化学変化について、性質の違いや具体的な反応の例を見ていきましょう。

物理変化:化学反応が起こらない変化

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物理変化は簡潔に言えば、化学反応が発生しない変化のことです。化学反応とは原子構造が変化する反応であるので、物理変化では原子構造、つまり原子の組み合わせが変化しないことになります。

化学反応が起こらないため、物理変化では物質が別の物質に変化することはありません。しかし、物体の構成原子、分子の位置は変化するため、物体の形や体積は変化し得ます

現在の自然科学では、物理変化をともなう現象は物理学もしくは物理化学で扱うのが一般的です。

化学変化:化学反応が起こる変化

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一方で、化学変化とは化学反応をともなう変化のことです。このため、化学変化では物質を構成する原子の組み換えが起こり、反応前後で物質そのものが別の物質に変化することになります。

自然科学では、化学変化については化学で取り扱う場合が大半です。

化学変化は以下のように、さらに化合・分解・複分解・置換・重合の5種類に分けることができます

\次のページで「状態変化は物理変化なの?化学変化なの?」を解説!/

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