ドレスシャツやワイシャツと「カジュアルシャツ」は何が違う?
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オンの時に着用するドレスシャツに対して、オフの時に着用されるシャツが「カジュアルシャツ」。
ワイシャツはさきほど述べたように「白いシャツ」という意味ですから、ドレスシャツにもカジュアルシャツにも含まれることになります。紛らわしいですね。
タックイン前提のドレスシャツとタックアウト前提のカジュアルシャツ
タックイン、アウトというのはシャツの裾(すそ)をズボンの中にしまうか、外に出すかということ。
ドレスシャツはタックイン前提のため着丈が長くなっており、カジュアルシャツはタックアウトが前提のため着丈が短くなっているのが特徴です。
色や素材もドレスシャツより自由なカジュアルシャツ
カジュアルシャツはドレスシャツの定番色である、白、サックス、ピンク以外にも多種多様な色がありますね。
素材も自由なので、夏場の「麻」や冬場の「フランネル」など、季節ごとの装いが楽しめます。
ドレスシャツとワイシャツの着こなしのポイント
シャツを語るうえで忘れてはいけないディティールがあります(ディティールとは「細部」という意味)。それは、襟(えり)です。
あなたは、襟の先がボタンになったシャツを持っていませんか。その襟のことを「ボタンダウン」と呼びます。もともとはカジュアルシャツのディティールでした。
襟はその角度が狭いほどフォーマル。最もフォーマルなレギュラーカラーでは75~90度、それ以上のワイドカラーでは100~140度、それ以上のものをホリゾンタルカラーと呼びます(カラーとは色ではなく、襟のこと)。
シチュエーションに合った襟型を選択することで、「かっちり感」や「抜け感」を演出できるのです。
ビジネスカジュアル化が進むからこそ、シャツにはこだわりを!
シャツの着こなしを考える上で大切なのは、スーツなのかジャケパンスタイルなのか、或いはそもそも上着を着ないのか、ネクタイを締めるかどうか。色柄や生地、襟型をシチュエーションによって分けるのが良いでしょう。例えば、同じ白色でも上着を着用しない夏場なら、無地でレギュラーカラーのシャツを着ている人と、ストライプでホリゾンタルカラーのシャツを着ている人なら、後者の方がオシャレに見えますよね。反対に、スーツとネクタイを着用した商談というシチュエーションなら前者の方が好感を持たれそうです。ただ、ビジネスカジュアル化が進む昨今、カジュアルシャツがビジネスの場でも台頭する日がくるかもしれないですね。かつてカジュアルシャツとして開発されたボタンダウンが現在のビジネスの場に定着したように。