この記事では「カラーコーディネーター」と「色彩検定」の違いについてみていきます。どちらも色に関する資格、検定というイメージがあるよな。違いはずばり、その「出題傾向」にある。出題傾向が異なるということは当然、資格を活かせる分野も異なるということなので、受験する際は事前の確認が必要でしょう。今回はそんな「カラーコーディネーター検定」と「色彩検定」について、出題範囲や活かせる仕事、難易度について雑学大好きのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。社会生活ではあまり役に立たない検定を多数所持している。

カラーコーディネーター検定と色彩検定 それぞれの内容とは

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2つの検定は主催する団体、出題内容や試験の方式が異なっています。それぞれ見ていきましょう。

ちなみに、どちらも国家資格ではありません。

東京商工会議所が主催の「カラーコーディネーター検定試験」

カラーコーディネーター検定試験は年に2回実施され、受験方式はCBT(Computer Based Testing)方式と、IBT(Internet Based Test))方式の2通り。

CBTとは試験会場にあるコンピュータ上で受験する方式で、IBTとは自宅のパソコンから受験する方式。

出題範囲を見てみましょう。

・生活と色の効用


・色を自在に操る方法


・きれいな配色をつくる


・色を美しく見せる光のマジック


・背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう


・色で売り上げをアップするために


出典:カラーコーディネーター検定試験(出題範囲・合格基準)※スタンダードクラス

主催もとが東京商工会議所であるため、商業的・論理的な問題が多く出題されるのがこの試験の特徴と言えるでしょう。

文部科学省後援の色彩検定協会が主催の「色彩検定」

色彩検定もカラーコーディネーター検定試験同様、年に2回実施。受験方式はマークシート(級によっては記述問題もあり)。全国の試験会場で受験します。

出題範囲を見てみましょう。

\次のページで「カラーコーディネーター検定と色彩検定はどんな仕事で活かせるのか?」を解説!/

光と色、色の分類と三属性、色彩心理、色彩調和、色彩効果、ファッション、インテリア、など。

以上のような色彩に関する基本的な事柄を理解している。

出典:色彩検定(受検案内・試験内容)※3級

色彩検定の特徴はファッション、インテリア分野に強い点と、商業的な目的ではなく色に関する広範な知識が問われる点が挙げられます。

カラーコーディネーター検定と色彩検定はどんな仕事で活かせるのか?

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それぞれの検定はどの分野で活かせるのかが異なります。なぜなら、上で説明したように出題内容にそれぞれの特色があるからです

具体的な職種について見ていきましょう。

カラーコーディネーター検定は様々な業界で活用できる

カラーコーディネーター検定は様々な分野で活用することが可能です。例えば、商品開発、広告宣伝、Webデザインなどが挙げられますね。

色彩検定はファッション業界で活用できる

ファッション、インテリア業界に強い色彩検定は販売員、ネイリスト、スタイリスト、インテリアコーディネーターなどが活かせる職種の候補として挙げられます。

また、色に関する幅広い知識が身に着く点から、日常のファッションも楽しくなりそうですね。

\次のページで「カラーコーディネーター検定と色彩検定 級ごとの難易度は」を解説!/

カラーコーディネーター検定と色彩検定 級ごとの難易度は

2つの検定の級の種類と難易度を見ていきましょう。

カラーコーディネーター検定は100点満点中70点、色彩検定は70%程度の正答が合格ラインになります。

カラーコーディネーター検定は2種類の級がある

カラーコーディネーター検定は2種類の級が存在し、下位のものを「スタンダードクラス」、上位のものを「アドバンスクラス」と呼びます。制限時間はどちらも90分。

2021年度の合格率はスタンダードクラスが84%、アドバンスクラスが65%となっています。

色彩検定は4種類の級がある

色彩検定は4種類の級が存在し、下から「3級、2級、1級」になります。制限時間は級によって変動。

最後の1つは「UC級」という色覚の障害を考慮した誰もが利用しやすい「ユニバーサルデザイン」についての級。

2020年度の合格率は3級がが76%、2級が77%、1級が45%、UC級が87%となっています。

3級、2級に合格率の差はあまりなく、1級の合格率はかなり低いですね。

おすすめの勉強法は

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どちらも独学で合格を目指せるレベルであり、公式ホームページ上で公式テキストを販売しているでそちらで学習するのがベスト。インターネットでも過去問や例題を解くことは可能ですが、やはりそれだけでは出題範囲を網羅できないでしょう。

テキストは一周ではなく、二周はしておきたいところ。

独学の場合、モチベーションの維持も大変ですよね。だからこそ、テキストを購入し、受験料も早く払ってしまうのが良い。人は「合格すると何か得られる」というより、「合格しないと何か失う(テキスト代と受験料)」という方がやる気が出るものなのです。

カラーコーディネーター検定と色彩検定の他にも似た検定がある!

カラーコーディネーター検定と色彩検定の他にも似た検定があるのをご存知でしょうか。

パーソナルカラリスト検定と色彩士検定の2つが挙げられます。

\次のページで「美容分野に強い「パーソナルカラリスト検定」」を解説!/

美容分野に強い「パーソナルカラリスト検定」

あなたは、パーソナルカラーという言葉を聞いたことはありますか。個々人に合った色のことを指します。パーソナルカラリスト検定はまさにその「人と色」がテーマ。

ファッション分野はもちろん、美容の分野にも強いのが特色です。

芸術分野に強い「色彩士検定」

色彩士検定はアーティストやデザイナーに人気。絵の具の調合やその比率を問う問題や論文形式の問題もあり、専門性の高い検定です。

色彩に関する検定は種類が多い!活かしたいシチュエーションを考えるべし

色彩に関する検定は非常に数が多いですね。「資格をどのように活かしたいのか」をあらかじめ考えて受験する検定を選定するのがよいでしょう。参考書での独学の他、Webでの通信講座を利用するのも手の一つ。自分のライフスタイルと相談して最良の選択をしましょう。

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カラーコーディネーターと色彩検定の違いって?活かせる仕事、合格率、類似の検定について雑学大好きライターがわかりやすく解説!

この記事では「カラーコーディネーター」と「色彩検定」の違いについてみていきます。どちらも色に関する資格、検定というイメージがあるよな。違いはずばり、その「出題傾向」にある。出題傾向が異なるということは当然、資格を活かせる分野も異なるということなので、受験する際は事前の確認が必要でしょう。今回はそんな「カラーコーディネーター検定」と「色彩検定」について、出題範囲や活かせる仕事、難易度について雑学大好きのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。社会生活ではあまり役に立たない検定を多数所持している。

カラーコーディネーター検定と色彩検定 それぞれの内容とは

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2つの検定は主催する団体、出題内容や試験の方式が異なっています。それぞれ見ていきましょう。

ちなみに、どちらも国家資格ではありません。

東京商工会議所が主催の「カラーコーディネーター検定試験」

カラーコーディネーター検定試験は年に2回実施され、受験方式はCBT(Computer Based Testing)方式と、IBT(Internet Based Test))方式の2通り。

CBTとは試験会場にあるコンピュータ上で受験する方式で、IBTとは自宅のパソコンから受験する方式。

出題範囲を見てみましょう。

・生活と色の効用


・色を自在に操る方法


・きれいな配色をつくる


・色を美しく見せる光のマジック


・背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう


・色で売り上げをアップするために


出典:カラーコーディネーター検定試験(出題範囲・合格基準)※スタンダードクラス

主催もとが東京商工会議所であるため、商業的・論理的な問題が多く出題されるのがこの試験の特徴と言えるでしょう。

文部科学省後援の色彩検定協会が主催の「色彩検定」

色彩検定もカラーコーディネーター検定試験同様、年に2回実施。受験方式はマークシート(級によっては記述問題もあり)。全国の試験会場で受験します。

出題範囲を見てみましょう。

\次のページで「カラーコーディネーター検定と色彩検定はどんな仕事で活かせるのか?」を解説!/

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